音符と昆布 (http://www.onkon.jp/index.html)

正直に言いますと、全然ノーマークな映画だったのですが、
ゆいゆいなので、行くしかないだろう、という事で行ってきました。


閑話休題
内容は、
小さい時に母と嗅覚を失った或る女性(ゆいゆい)の元に、
ある日突然、姉を自称する女性(池脇)が現れるのですが、
この池脇が、アスペルガー症候群という、
他人とのコミュニケーションに難があるキャラの持ち主で、


要するに、最初は反目し合っていた二人が、
最後には心を(それなりに)通わせ合うに至る


という、ある種の青春映画のようなものでした。


この映画のキモは、結局のところ、そんな池脇のアスペルガー症候群の演技であり、
それは見ていて全く不自然を感じないぐらい、むしろ、非常によく演じられている気がしたのですが、
アスペルガー症候群自体は、やはり理解されていないと不愉快に思われても仕方ない言動が多発するキャラということで、
それが説明される中盤までは、理解しにくい奇行ばかり。
畢竟、好き嫌いが分かれそうな映画という気がしました。


また、題材的には、突き詰めて言うと、そういう障害を持つ人に対する理解の話でもあるのですが、
全体的に、ほんわかとしている為、「考えさせられる映画」になりきれていない部分、やや勿体ない気もしました。
良く言えば、重くなりがちな題材を重くせずに取り扱うことで、映画自身を暗くせずに済んでいる、とも言えるのですが。


そして、もう一つ。
ゆいゆい演じる妹役については、嗅覚を失ったという設定があるのですが、
それがあまり生きていない気がしたのが、気になりました。


ただ、何度も書くようですが、池脇の演技は非の打ちどころがなく見え、
一方の、ゆいゆいも、演技に問題はなく、


何より、連発するアップシーンを見ていると、


やっぱり、ゆいゆいは、かわいいぞ、と思わせてくれる。


ものであり、見て損したというような感は全くありませんでした。
総じて言うと、スバ抜けた可も無い一方で、致命的な不可もなく、というところでしょうか。
因みに本日は2回見ましたが、1度目はラストで、2度目は中盤、思いっきり意識を失っていたというのは内緒です(ぉ