typeGの実力把握。

昨日到着のtypeGは早速、Vistaクリーンインストールを人柱し、
大体、手順の全容が把握できてきたところですが、
実はまだ、作業が完遂しておらず、その話題は後日。


閑話休題
筆者自身はSSDを扱うのが初めてでして、
クリーンインストール人柱前に、
工場出荷状態で色々と転送速度等を計測しているので、
本日はその話題。

計測条件

手に入れたG3のスペック概要については昨日の記載を参照ください。
計測…というか、ベンチマークテスト自体、最近ご無沙汰で、
何がいいのかよくわからないままに、


CrystalDiskMark 2.2


を使っている人が多そうだったので、今回は、それで評価しています。

比較例1:VAIO SRX7

HITACHIの100GBに換装済みの一品です。
型番は記憶が怪しく、プロパティを見る限りでは「HTS541612」らしいもの。

Sequential Read : 30.067 MB/s
Sequential Write : 25.588 MB/s
Random Read 512KB : 16.466 MB/s
Random Write 512KB : 14.822 MB/s
Random Read 4KB : 0.281 MB/s
Random Write 4KB : 0.778 MB/s

Test Size : 100 MB

まぁ、これはただの比較例なので。

実施例1:VAIO typeG(G3)/SSD

では、早速、御大計測。

Sequential Read : 93.637 MB/s
Sequential Write : 36.025 MB/s
Random Read 512KB : 77.456 MB/s
Random Write 512KB : 17.047 MB/s
Random Read 4KB : 5.533 MB/s
Random Write 4KB : 6.583 MB/s

Test Size : 100 MB

SRXはHDDをだいぶ使い込んでいますが、
お手軽にデフラグ等は全くせずにテストしていますので、
工場出荷状態のtypeGに比べると不利な条件のテストであるのは否めませんが、


一般に言われる「SSDはランダムアクセスに弱い」という傾向は確かに確認できたものの、
使い込んだSRXよりはだいぶ速い可能性が感じられました。


ちなみに、体感でも、やっぱり速いです(笑)。

実施例2:VAIO typeG(G3)/SDHC

SSDの速度を計測しただけでは面白くないので、
標準装備のSDHCスロットの転送速度も計測してみました。


因みに用意したのは、先日、安売りされていたTranscendの16GB。
型番ベースで言うと、「TS16GSDHC6」というClass6対応品。

Sequential Read : 10.186 MB/s
Sequential Write : 8.646 MB/s
Random Read 512KB : 10.161 MB/s
Random Write 512KB : 2.172 MB/s
Random Read 4KB : 5.282 MB/s
Random Write 4KB : 0.027 MB/s

Test Size : 100 MB

SDHCカードの箱には「最大転送速度:6.5MB/秒」と書かれているので、
そもそもこの計測ソフト自体が、少し割り増した値を報告している気がしますが、
SRXのHDDやtypeGのSSDに比べるとだいぶ遅いです^^;


尚、この結果から考えると、
モリーが十分な限り、「Readyboost」利用は、逆効果になる予感。

実施例3:VAIO typeG(G3)/MEMORY STICK PRO DUO

同様に、標準実装のMEMORY STICK PRO DUOスロットも計測。


因みにこちらはSandiskの「UltraII」。
8GBで、既にCyber-shotでがんがん使っている一品。

Sequential Read : 4.994 MB/s
Sequential Write : 4.715 MB/s
Random Read 512KB : 5.008 MB/s
Random Write 512KB : 1.703 MB/s
Random Read 4KB : 3.422 MB/s
Random Write 4KB : 0.021 MB/s

Test Size : 100 MB

SDHCよりも更に遅いです(ぇ


因みに、UltraIIの箱には「読み取り/書き込み:15MB/秒」と書かれています…。


当然、「Readyboost」はありえません!

実施例4:VAIO typeG(G3)+Card Reader/SDHC

ふと思うものがあり、
手元にあったBUFFALOのBSCRA26U2という型番らしい、USB接続のカードリーダー経由でも計測を試みました。
因みに、SDHCカードは先ほどのものと同じ。

Sequential Read : 8.736 MB/s
Sequential Write : 7.814 MB/s
Random Read 512KB : 8.706 MB/s
Random Write 512KB : 2.560 MB/s
Random Read 4KB : 2.721 MB/s
Random Write 4KB : 0.026 MB/s

Test Size : 100 MB

SDHCについては、本体装備のスロットが既にカード性能を出しきっている様子でしたので、
転送速度の向上は特に無く、むしろ、少し遅いという結果。


尚、USBは3箇所ありますが、どれも同じと信じて、左の奥、1スロットだけしか試していませんw

実施例5:VAIO typeG(G3)+Card Reader/MEMORY STICK PRO DUO

同様に、USBのカードリーダー経由でMEMORY STICK PRO DUOの転送速度を計測してみると、興味深い結果が出ました。

Sequential Read : 14.549 MB/s
Sequential Write : 13.754 MB/s
Random Read 512KB : 14.355 MB/s
Random Write 512KB : 2.131 MB/s
Random Read 4KB : 2.996 MB/s
Random Write 4KB : 0.021 MB/s

Test Size : 100 MB

どうなってるんですか、Sonyさん!?

用意したMEMORY STICKが純正品では無いとはいえ、
MEMORY STICKという規格はSonyが作り上げたものだと思うので、


標準実装スロットで一番性能が発揮されるべき


だと考えるのは筆者だけ?

実施例6:VAIO typeG(G3)/NW-E026F

最後の計測です。


上述の結果をつらつらと見るに、


標準装備のカードスロットは癖があり、
むしろUSB接続の方がメモリーカードの性能を十分に発揮しうる状態


と考察されます。


それを踏まえて、先日購入のWalkman「NW-E026F」の転送速度も計測してみました。
因みにこれはUSBダイレクト接続です。

Sequential Read : 4.060 MB/s
Sequential Write : 1.602 MB/s
Random Read 512KB : 4.008 MB/s
Random Write 512KB : 0.794 MB/s
Random Read 4KB : 0.760 MB/s
Random Write 4KB : 0.021 MB/s

Test Size : 100 MB

USB2.0の規格は最大480Mbps/sの転送速度という話で、
MEMORY STICK PRO DUOも、実際に一部項目で10MB/s以上をたたきだせる状態ながら、
全体的に5MB/sも出せておらず、
SDHCカードよりも更に遅いという結果。


尚、SonyWalkmanは楽曲の転送に必ずSonicStageを使わされますが、
巷では、このSonicStageの転送が遅いという評判が定着しています。


が、この結果を見る限りにおいては、


ソフトに問題があるのではなく、むしろWalkmanのメモリー性能に問題がある


のが実情な気がしました。