ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛 (http://www.disney.co.jp/narnia/)

正直に言いますと、今日は東京に行く気分が少し高まり気味だったのですが、
昨晩、ずるずると夜更かししてしまった為に朝から非常に疲れており、
そのうえ、飛行機が取れなかったとか、
何より、舞台挨拶効果か、



という事で、悪条件ばかり重なり、
結局、地元で過ごす週末に切り替え。
で、まずは、この映画からこなしてきました。
因みに、いつもの、OSシネマズ ミント神戸


閑話休題


内容は、
ファンタジー小説の金字塔とも言える同名小説の映画化・第2弾で、
今回は、前作「ライオンと魔女」よりもだいぶ後、
ナルニアが侵攻を受けて壊滅している時代の話。


で、王位簒奪を狙う野心家に命を狙われ、城を逃げ出し、それまでの暮らしを捨てる事となった、
カスピアン王子を例の4人兄弟が盛りたてて、
その野心家を駆逐して、ナルニアに平和を取り戻す
…のが今回のミッション(?)。


とりあえず、第一感想。
カスピアン王子、ハンサム過ぎやろっ!!


ぃゃ、「だからファンタジー」だといえば、返す言葉がないのですが、
でも、王子=美男子って、設定がベタすぎ(笑)。


くだらない話はさておき、
長編小説の映画化は、往々にしてダイジェスト的な作りになりがちで、
結果的に、消化不良な微妙な作品になっている事が多いように思うのですが、
この映画の場合、原作を知らない筆者的には、むしろそれが良かったのか、
その手の微妙さをあまり感じず、一応、普通に見て楽しめました。
また、物が物なので、ファンタジーな世界観の戦いや戦争シーンが多々あり、
そーいう意味では、見ごたえもあり(但し、戦争は、人数的にやや貧相w)、
比較的よかったんじゃないか、と思います。


ただ、それでもダイジェスト的になっているのは否めず、
一部、御都合主義が鼻につく展開になっていたのが、玉に瑕。


具体的に言いますと、
ストーリー自体は、シンプルかつオーソドックスで非常に分かりやすく、
そーいう意味では不自然さは無いのですが、


野心家の無茶は、王位簒奪に関する事ばかりで、民を虐げているシーンが殆どなかった為、
どこがどう暴君なのかが、ピンと来ず。
しかも、設定的に、ナルニアは侵略されて、既に壊滅状態なので、
今さら野心家が王になっても戦争が増えるような気がせず、
ナルニアの平和のためには、その野心家を倒さなければならない」といわれても、
その深刻さが、あまり感じられませんでしたw


また、命を狙われて、城を後にしたカスピアン王子は、
展開上、当然のように、侵略を受けた被害者であるナルニアの民と合流して、
彼らの力を借りて、野心家を討つ事になるのですが、
ナルニアの民がカスピアン王子を信じる根拠が、これまた希薄で、
見ていて、「あ〜、これなら、別に王子でなくても、口八丁手八丁な人に言われたら、
それでみんなその気になる気が…。」という突っ込みを感じずにいられませんでした。
平たく言うと、あれでは「オレオレ詐欺」と同じ感じw


原作を知らないので適当な推論ですが、もっと勇気とか、決断力とか、
王にふさわしい資質を見せられたり…で納得する展開じゃないんでしょうか、ここは^^;


しかも、最後は何でもありかよ、的な状態になっており、
そういう意味では、少しやりすぎ感があったのが、気になりました。