エリザベス ゴールデン・エイジ (http://www.elizabeth-goldenage.jp)

どうも「ノー・カントリー」が早くも今週から先行で上映中らしく、
激しくそちらを見たい気がしていたのですが、
どこで見るにしても上映時刻が微妙に中途半端なのと、
万一、恒例のネムネムタイムが発動してしまった場合、かなり後悔しそうだったので、
もともと予定にはなかったこの映画にしました。
因みに、池袋HUMAXシネマズ。


閑話休題
内容は、
有名な英国の女王エリザベス1世の半生記で、
或る航海士が新大陸を発見して女王に報告するところから物語が始まり、
前半は、その航海士との淡い恋が中心で、
一方、後半は、当時、制海権を握っていたスペインの無敵艦隊の迎撃が中心。


叙情詩を映像で見ているような感覚に陥る映画でしたが、
冷静に振り返ると、そのせいか、若干、ストーリーが不明瞭、とも。
というか、筆者は史実を或る程度知っていたので、すんなり設定に入り込めたものの、
何も知らずに見ていたら、恋と無敵艦隊の迎撃には、一見すると何の接点もない為、
支離滅裂な展開…に感じるのかもしれません。
そんな心配を感じました。


ただ、そういう部分は別として、
また、史実のエリザベス1世自身がどういう人であったかも別として、
劇中のエリザベス1世の言動は、「人の上に立つとはどういうことか?」という、
帝王学の観点で興味深いものがあり。


例えば、人の上に立つ人は、威張っているだけではなく、自ら率先して行動することでこそ、下の人の敬意を得る事が出来るとか、
例えば、決断力さえあればいいかといえばそうではなく、やはり、聡明さを兼ね備えることでこそ、尊敬される事が出来るとか。
また、そもそも人を従えるには、強いカリスマが必要、というのも見ていて感じました。


ところで、いい話をした後で、こんな低俗な話題で落とすのは気が引けるのですが、
ストーリー以前の問題として、


侍女が綺麗過ぎでヤバイ。


状態だったのが、だいぶ気になりました(爆)。
というか、話に絡む航海士は、当初、女王狙いで行くのですが、


そこはどう考えても、侍女でいくべきだろう


と(爆)。
が、侍女と結婚しても権力は手に入らない訳で、
逆に、権力さえ手に入れてしまえば、後はなんとでもなる訳で、
そう考えると、侍女推奨というのは、ちょっと思慮が浅はかでガッツキ過ぎ?
で、そんな短絡思考な自分に対して自己嫌悪気味になったりもした訳ですが、


最終的には、航海士が侍女を嫁にした


のを見て、「やっぱりそうだよな」と安堵しました(笑)。