SAW IV (http://www.saw4.jp/)

「SAW IV」というより、「ソウ4」?


既に筆者恒例な、いつものOSシネマズ ミント神戸、いつもの初回上映です。
因みに、これまでの経験からすると、
土日は朝早くから受付に列ができている事が多く、
本日は、暇是幸いとばかりに、早めに行ったのですが、
こういう日に限って、なぜか、ガラガラですんなり発券終了…(遠い目)。


どうなっているのか、よくわかりません。


閑話休題
内容は、強制的に命を賭けたゲームをさせられる事で御馴染な「SAW」の第4弾で、
前作「3」でゲームの仕掛け人であるジグソウが死んだ直後からの話。
で、今回は、捜査に当たっていたSWATの隊長が、ジグソウの遺志を継ぐ者の手により、
刑事2人の命がかかった、ジグソウばりの手口なゲームに強制参加させられるというもの。


とりあえず、困ったのが、冒頭です。
いきなり、ジグソウの検死からスタートするのですが、このシーンがかなりグロい!
開胸はまだしも、頭蓋骨を切り開いたりするのが、見ていて、「ぐはっ(吐血)。」という感じでした。


ただまぁ、途中、刑事らが囚われた場所への手がかりを得る為に、
何度か強制的にゲームに関与させられるのですが、その時にも、


惨殺。


が多々あり、また、それこそが「SAW」だという気がするので、
そういうグロいシーンに少なからず免疫があるからこそ見に来ているのだと考えれば、
本質的には、これは、あまり問題ないことかもしれません。


話はだいぶそれましたが、
内容・脚本としては、筆者的には、少しどうなのかな?という点が。


まず、「2」以後、ゲーム数が多くなっている気がするのですが、
その為に、却って、1つのゲームに充てられる時間というものが短くなり、
生死の狭間の葛藤というものが、逆に描写不完全になってきているように思います。


特に、


「生き延びる為には何かを犠牲にしなければいけない」


というところで葛藤するのがジグソウの仕掛けるゲームの醍醐味であったと思うのですが、
今回は、ゲームの仕掛け人がジグソウで無いこともあり、そういう葛藤シーンも希薄。


その為、やや共感しにくいものがありました。


また、設定上、今回は、ゲームを無事にクリアできるかどうかだけではなく、
ジグソウの遺志を継ぐ者が誰なのか?という所にも焦点が当てられているはずなのですが、


結果的には筆者の直感通りの人で(爆)、或る意味、意外性が、少し乏しかったのかな?とも思います。


が、それはそれ。
筆者が勝手に感じている「SAW」らしさ、という点ではやや物足りなさを感じたのは否めませんが、
今作では、その刑事らを助けるゲームが進む一方で、
ジグソウの元妻に対する尋問という形で、ジグソウの過去が描かれており、
それは、「SAW」な人なら、必見で間違いなし(笑)。


また、この手の続編ものは、往々にして、次第にストーリーが破綻するものなのですが、
「3」で残った話題の描写はもとより、「3」までのストーリーとなんら矛盾なく感じられる脚本というのは、
やはり、それなりにレベルが高いという事なのでしょう。


尚、そういう訳で、今作では、すでに死亡した人も含めて、主要登場人物がだいぶ再登場しており、
(前作で死亡した弟子のアマンダも登場)
できれば一通り、少なくとも「3」だけは復習してから見た方が、
より楽しめるような気がします。