それでもボクはやってない (http://www.soreboku.jp)

映画とランチバイキングの両方をこなすミラクルプランという事で、見てきました。


内容は、あるフリーターが、満員電車内で痴漢に間違われ、現行犯逮捕され、その後、「やってない」と否認したせいで、勾留、裁判と流れ、皮肉な事に自分の無罪を勝ち取る為に却って苦労する事になる…という話。


筆者自身は当然(?)裁判を傍聴した経験が無く、主な情報源は、あくまでも伝え聞く話が主ですが、内容が実に現実味あふれている一方で、痛烈に皮肉的な上に滑稽で、非常に、よく出来た映画だと思いました。
因みに、筆者が鑑賞した回は、朝の9:30からという、かなり早い時間からの上映でしたが、かなり混み混み。鑑賞前は、題材が題材なので、物見遊山な人が多いのかな?と思いましたが、見終わった後では、それも当然かという感じです。


特に、圧巻は、焦点となる最後の判決。
ネタばれになるので、無罪か有罪かの結論を言うことは出来ませんが、裁判官の判決(というより、正確に言うと、あくまでも第三者で、現場を見たわけではない裁判官が判決を決定した際の“判断根拠”)は、なるほど理にかなっており、「してやられた」という感じでした。


もっとも、欲を言えば、良く出来た映画であるがゆえに、もう少しエピソードを増やしてもらって、もう少し長い時間、見て居たかったというフシも(笑)。