はじめての自炊生活

かたまり肉を買ってみた。

お恥ずかしい話ですが、筆者宅では、通例、肉は、鶏肉か、牛・豚なら切り落としといった、かなり安価なものばかりを食しています。
別段、高い肉を買えないほど貧乏な訳でもありませんが、ナガサワがイベントをすると出費が急増するために日ごろは出来るだけ出費を押さえておくのが好ましい事、及び、まだ自炊に慣れていない為、無駄に余らせて腐らせたり味を落としたりしてしまう事を考えると高い肉はリスクが大きいというのが主な理由です。


閑話休題
そんな薄い肉を食べ続けている筆者ならでは、の話かもしれませんが、最近、食材を買いに行くたびに気になるのが、かたまり肉。
ひらがなで書きましたが「固まり肉」=「凝固した肉」ではありません(それだと気になる以前にスルーです)。ブロック肉、というべきでしょうか。


そして、ついに先日、ダイエーでお肉が4割引になっていた日、その厚みの誘惑に負け(爆)、思わず豚バラ肉の塊をレジに持って行ってしまいました。


もっとも、消費の仕方を全くイメージせずにレジに持っていくのはただの馬鹿。
それなりの勝算あっての事です。
というか、それと前後して、献立をwebで検索中、「塩豚」という、妙に魅力的な響きを持つ食べ方を発見し、それに人柱すべく手を出した…というのが正確なところかもしれません。


という訳で、さっそく、塩豚。
ただ、すぐに作って食える代物ではなく、詳細は後述しますが、全量の塊に塩を振り、密封して冷蔵庫で寝かせて、まずは数日保管。
そして、頃合を見計らって、開封して、とりあえず野菜炒めに使ってみると…。


キターーーーッ!!


キマシタ。
初回なので、塩加減に改善の余地ありという感じでしたが、それでも、久々に厚い美味しい肉を食べたという実感ありです。


生まれてこの方、こんな食べ物があるというのは今年まで全く知らなかったため、世の中広いと痛感する瞬間でした。

塩豚
  • 平たく言うと塩漬けです。
    ただ、保存中に熟成効果を受けるらしく、単なる塩味の肉では留まらず、うまみが凝集される感があります。
  • 作り方は、まず、塊のまま、肉にフォークで適当に穴を開けてから、適当量の塩を振り、これをサランラップでぴったりとくるんで、密閉下、冷蔵庫保管。これだけです。
    • ただ、細かい事を言うと、しばらく置くと肉汁が出てきてラップの中でたまり始める為、これをこまめにキッチンペーパーで吸い取ったり、ラップを換えたりする作業が必要です。
      因みに、筆者の場合、これは、1日目と、4日目に行いました。
    • 塩の量は、感覚的には「少し少ないかな?」という程度でちょうど良くなる感じっぽいです。
      筆者の場合、「ちょっと多めに」と思って塩を振ると、本当に多めでした(爆)。
      もっとも、少なすぎると腐る可能性が否定できない一方、塩が多すぎる場合は、塩抜きをして使えばいいだけ…らしく、どちらも一長一短。
      という訳で、これはもう、自己責任で(爆)。
    • 肉は豚バラ肉が通例のようですが、豚ロース肉でもOKみたいです。
      大事なことは、塊を使うこと。
    • 尚、保管期間は、特にお勧めが定まっていないようです。
      ただ、目安としては、最短で1日。最長は匂いがしだすまで…という感じでしょうか。
      もっとも、かすかに匂いがしはじめても、適当な大きさに切り分けて、冷凍保管に切り替えれば、そのまま普通に1ヶ月ぐらい持つようです。
  • 使い方ですが、まず本格的に使う前に、試食して塩加減を把握することを薦めます。
    でないと、使った料理の塩加減がイメージできません(爆)。
    • 通常は、適当な大きさに切って、炒め物に入れたり、そのまま焼いて食べたり。後はスープも、多分、美味。
    • 塩があまりにも利きすぎている場合でも、できるだけ細かく切って多めの野菜と炒めるようにしたり、スープに入れたり(塩がスープに染み出る)、そもそも塩抜きをして使う事で、全く問題なく美味しく使えます。多分。
      そういう意味では、致命的な失敗は無い簡単料理…ともいえますか。
    • 因みに、塩豚化した豚バラ肉でも、通常のバラ肉のように、角煮にも使えなくない…ようですが、塩漬けによって油が余分に抜けているのと、砂糖が染み込む前に塩が利いてしまっているのが原因か、同じように使うと、少しぱさついた仕上がりになるような気がします。
      これはあくまでも応急措置的な使い方、といったイメージでしょうか。

しかしまぁ、りかぽんも、小難しい料理ばかりに挑戦せず、こういうローリスク・ハイリターンな料理からスタートすればいいのに…。