踊る大走査線2

今週から公開。
昨日の初日に行こうかとも考えましたが、昨日は久々に部屋でマッタリしたかったので、今日行ってきました。


実のところ、筆者は「踊る大走査線」をほとんど知りません(爆)。
前回、劇場版を見たのがはじめての大走査線、みたいな人です。
が、話的には割と楽しめました。
話の進むテンポがセカセカしてなく、ノンビリでもなく、絶妙で。
邦画は洋画と違って字幕を追う必要が無いので、そういう意味でもストーリーを“うまく”楽しめました。


後、キャスティング的には、若いギャル(というか、明らかな美女)が少なくて、上映前はちょっと萎える所がありましたけど、始まってしまえば、別にそういうところは気にならず。
むしろ、織田裕二深津絵里水野美紀いかりや長介…みんな、安定した演技なので、配役的にも“良かった”と思います。


マトリックス」や「ターミネーター3」にも負けず劣らずな行列が出来ていましたが、なるほど納得、という感じです。


ただ、筆者的には、映画で描こうとしているものに若干の引っ掛かりが…。
警察モノには色んな切り口があると思いますが、この「踊る大走査線」では、警察内部の人間ドラマばかりが偏重され気味で。


「それが『踊る大走査線』」と言ってしまえばそれまでの話であり、それが“面白かった”ので、そういう意味では不満は無いのですが。
ただ、冷静に考えると、本庁と所轄の争いなんて、一般市民には縁の無い話であり、そこばかりクローズアップされても、ねぇ。
いや、上司と部下の間で板ばさみになる中間管理職には、身にしみる話なのかもしれませんが、そういうモノをわざわざ警察に持ってくる必要は無いような。
で、穿った見方をしてしまうと、「警察って大変なんです。わかってください、市民の方。」という広報ドラマなのか、という解釈も成立しそうで、筆者的には、そこがちょっと微妙。


というか、映画的には、いかにも警察モノでは定番そうな「犯人との知恵比べ」というのがまず無くて。
あと、なぜ犯行に至ったかの動機があまり描写されておらず。
どう表現したらいいかはわかりませんが、ちょっと拍子抜けな部分があり?でした。


ちなみに、冒頭で、模擬訓練にて、犯人側が勝利するというハプニングがあるわけですが…。
「踊る大走査線」がどうこう、という話とは別に、そんなシーンと話の流れを見ながら、「犯人が主人公な警察モノ」があったら面白そう、と思ったり。
具体的に言えば、犯行後の事件解決よりも、犯人が犯行に至るまでの心理状態の変遷や葛藤をメインに持ってきて、後は、捜査⇒逮捕で終える、みたいな。


脚本次第では、リアルで面白そうなモノが作れそうな気がするのですが、どうでしょう?>ドラマ関係者


…って、既にそういう切り口のドラマがあったりして^^;