FXのススメ
スワップで儲ける
FX(外国為替証拠金取引)は、大雑把に言うと、
という2つのスタイルがありますが、
結局、安く買うのが有利という、根本的な部分は同じであるものの、
非常に奥が深く、両者での儲け方は、大きな違いがあります。
基本的には前者は中長期運用、後者は短期運用ということで、
そういえば、以前、中長期運用と短期運用の話をしましたが、
最近、さらに少し開眼したものがあり、
本日は、具体的な数字を交えながら、スワップで儲ける方法を考察します。
スワップで効率よく儲けるためには
別に難しい理屈があるわけではなく、
利益が「スワップ×期間」である以上、基本は、
- スワップの大きな通貨ペアを、
- できるだけ長期間・多額運用して
スワップポイントを稼ぐという、それだけです。
それをもう少し噛み砕くとしても、
- スワップが有利な業者に口座を開き、
- できるだけ少ない準備金で、
- 評価損が膨らみすぎてロスカットされないように気をつけながら、
- スワップが大きな通貨ペアを
- できるだけ長期間、
- できるだけ多くの資金で運用する
というだけです。
業者の選択
比較サイトをあれこれ見てください(ぇ
一応、比較的高スワップな業者を2,3紹介できなくもないですが、
相性とかもありますし、結局、最後は、自分が気に入ったところを使うだけだろうと思います。
ただ、殆どのケースでは、口座の開設と維持が無料なので、
節税等まで考えますと、少なくとも2社確保するのがよさげ。
もう少しいいますと、
の3タイプがあるようですが、この3種の業者をそろえておくのが良いようです。
通貨の選択
スワップの設定は業者によって異なるうえ、
日々変動していますが、とりあえず今回は、
加藤夏希ファン
に敬意を表して、エース交易のサイトからスワップ表を引っ張ってみます。
通貨ペア 買い 売り 米ドル⁄円 -10円 8円 ユーロ⁄円 52円 -56円 ポンド⁄円 32円 -35円 豪ドル⁄円 62円 -66円 NZドル⁄円 56円 -60円 カナダ⁄円 12円 -15円 スイス⁄円 -4円 2円 シンガポール⁄円 2円 -10円 香港⁄円 10円 -110円 スウェーデン⁄円 10円 -110円 ノルウェー⁄円 30円 -130円 デンマーク⁄円 20円 -120円
円ベースでは、他に「南アランド⁄円」というのもあるようですが、
不幸にも取引がお休みらしく、今日はスワップが記載されていませんでした。
あまり見慣れていない香港/円、スウェーデン/円、ノルウェー/円、デンマーク/円で売り買いに100円も差が開いているのがなんとなく素人目には、ぼったくり感に見えますが、それはともかく。
当たり前の事ですが、マイナスになるパターンで買って持ち続けてはいけません(笑)。
マイナスというのは、「毎日払う」という事なので。
また、できるだけプラス量が大きなペアを選ぶ事になります。
が、それと同じぐらい重要なのは、
値動きが少なく安定している
事。
一瞬でも証拠金が不足するとその時点で取引が中断になりますので…。
また、あまり値動きが激しいようだと、評価損の増減も激しく、気が気ではありません(*^_^*)
ちなみに、今秋からの金融不安で、基本的にはどの通貨ペアも円高が進行中ですが、
そういう意味では、100円以上するユーロよりは、50円とか60円な、豪ドル・NZドルが運用しやすいかと思います。今なら。
というか、価値半減という、最悪(?)のケースをイメージすると、
ユーロの場合、1万通貨あたり60万円とかの評価損ですが、
豪ドル・NZドルなら、25万円とか30万円とかいうレベルなので、
同じ価値半減であっても、
ロスカットを回避するために準備する証拠金は、必然的に後者の方が少なくて済む、という話。
とりあえず、ここでは、1万通貨あたり、1日62円もらえる豪ドルで以下話を進めます。
買い時の選択
スワップで儲けるというのは、長期運用なので、
とにかく1日でも早く開始するのが大事です。
ただ、評価損が大きくなりすぎると、
ロスカットで強制的に取引が中断されてしまう恐れがある
訳で、そういう意味では、
「売らない(保持し続ける)」
にしても、評価損が少なくなるように、
できるだけ安値で買っておくのが大事です。
1週間ぐらい、様子を見ていると、
おおよその値動きや底値のイメージがわかると思いますので、
その辺で、えぃやって感じで買いましょう(ぇ
投資資金
まず、取引証拠金が要ります。
これは、レバレッジ(倍率)によって異なりますが、
万一200倍とかでいくとすれば、豪ドル/円だと、1万通貨あたり、5,000円ぐらいで済むようです。
が、本当に5,000円しか用意しないと、
少し為替変動するだけで、すぐにロスカット(ぉ
評価損が発生した場合の穴埋め用に、別途資金を準備する必要があります。
基本的には、1万通貨運用で、1円下落すると、1万円の評価損。
これをベースとして、何円下落するケースを最悪のケースに設定してお金を用意するか?というところです。
お金がある人は、1豪ドル=60円程度の昨今、60円下落まで織り込んで、60万円用意すれば、まぁ、それを超えて下落することはないでしょう(笑)。
まぁ、それは少し乱暴な議論であるとしても、
結局最後は、お財布との相談。
自己責任で織り込むしかありません。
ただまぁ、筆者の場合は、
- いくら決済しないで保持し続けるとしても、評価損が日に日に膨らむと気が気ではない。
- 従って、ある程度の評価損になったら、多分、取引を中断する。
- 一方で、1992年来の豪ドル/円の値動きでは、55円を下回った事がない。
というあたりを勘案して、
50円〜55円のどこぞを最終防衛ラインに敷く気がします。
想定利回り
レバレッジ50倍ぐらいだと、証拠金が2万円。
また、評価損に対する備えは、60円で買って10円低下を織り込む場合、1万通貨あたり10万円。
併せて、12万円からの運用開始です。
一方、スワップ利益ですが、
1万通貨あたり、日に62円の儲けだとすると、
365日×62円=22,630円
が、年間期待利益。
1万通貨運用では、22,630円÷12万円で、ざっと年利19%です(煽)。
無論、今は金利が下がってきている時期なので、
逆に、今後、金利が回復していけば、
もっと大きな利益が期待できるかと。
運用特記事項
話を「1万通貨あたり12万円必要」と単純化すれば、
12万円貯まるごとに1万通貨買い足す事で、複利効果が生まれます。
初年度に6万通貨を用意するならば、毎年最低1万通貨の買い足しが可能。
という訳で、
年度 運用通貨量 利益 1年目 6万通貨 +12万円→1万通貨 2年目 7万通貨 +14万円→1万通貨と2万円 3年目 8万通貨 +16万円→1万通貨と6万円 4年目 9万通貨 +18万円→2万通貨 5年目 11万通貨 +22万円→1万通貨と10万円
てな具合に、72万円を準備すれば、6年後には倍額が堅い感じですか(煽)。
もっとも、今後、円安が進むとなれば、評価損対策の準備金もそれなりに増やすことを検討しないといけないかもしれませんが。
なお、注意しないといけないのは、
年間20万円以上の利益が確定した場合、多くの人は納税義務が発生するというところ。
ただ、「確定」がポイントでして評価益扱いであるならば、
これは架空利益なので、納税義務は発生せず(らしい)。
という訳で、大雑把には、
決済せずとも日々利益確定の業者で、年間利益20万円以下に抑えつつ、
決済によって利益確定(それまでは評価益扱い)の業者で、際限なく利益を膨らませる
運用が良いようです。
これが2社口座の背景。