FXのススメ

レバレッジの話

思い立ったが吉日という事で、衝動的に始めてみた短期連載企画ですが、
筆者の怪しげな投資術を披露する前に、基礎知識編第2部。
(投資術は、あまりにもしょぼすぎて、言いにくいという説もある)


今日はFXの醍醐味というか、レバレッジの話を書き留めます。

レバレッジとは

証拠金の何倍のお金を動かすか?という、この倍率の事です。
業者によって、最大5倍とか、400倍とか、様々です。


因みに、400倍というのは、文字通り、損得が400倍になります。
1万ドルを証拠金にして400倍運用すると、400万ドル動かしているのと同じ効果。
1ドル=100円が、1ドル=101円になるだけで、400倍運用だと、何もしなくても400万円の利益です。(実際には、税金を引かれます)


スワップと呼ばれる、利回りも同様。
1万ドルを400倍運用だと、1日当たり30円のスワップは400倍されて、1日当たり1万2千円。
1年365日運用し続けると、それだけで、年間約440万円の利益です。(何度も言うようですが、実際には税金を引かれます)


こう書かれると、とても美味しそうな400倍運用ですが、当然、損失も400倍w
1ドル=100円が、1ドル=99円になると、400倍運用の場合、それだけで400万円を失います^^;
まぁ、さすがにそれは危険なので、多くの業者は、400万円が消える前に強制ストップをかける仕組みにしていますが。。。


いずれにしても、これは通常の外貨預金や外貨MMFにはない仕組みで、
このおかげで「FXは儲かりやすい」「FXはリスクが高い」という神話が生まれている気がします。


なお、余談ですが、FXの口座の資金は、通常、2つの性質を持っています。
1つは、実際に取引に使う証拠金。
そしてもう1つは、証拠金が目減りした時に金額を維持するために補填するストック。
上記の例では、仮に400万円しか口座にないと、1ドル=99円になる前に、どこかで強制ストップがかかりますが、1,000万円口座に入れてあったりすると、目減り分は都度補填され続け、そのまま投資が継続されます。


これは非常に重要で、例えば、一瞬99円に落ちて、その後102円になる場合とかは、これで命運が分かれます。
ストック400万円の人は、その一瞬で、お金を失い強制退場。
ストック1000万円の人は、そこは何とか乗り切って、最後にウハウハ。

レバレッジの掛け方

大きくとればハイリスク・ハイリターン。
小さくとればローリスク・ローリターン。


という訳で、一体どのあたりが適切か、という話になりますが、こればかりは、各人が各人の責任において自分で決めるしかない気がします。


ただまぁ、筆者自身は、100回近く取引していながら、あまり倍率を意識した事がありませんw


むしろ、
「いくらまでの損失なら覚悟できるか」
という事と
「どのぐらいの為替変動を乗り切る必要があるか」
という事で投資額を決めています。


時々、予想に反する為替の動きで損失が出ざるを得ませんが、
この時の損失の最大許容額が、例えば5万円という場合。
1万ドル投資なら、
 5万円÷1万ドル=5円/ドル
という事で、5円の為替変動までは乗り切れれる計算で、
10万ドル投資なら、
 5万円÷10万ドル=0.5円/ドル
という事で、0.5円の為替変動しか乗り切れない…という話。


最大許容損失が8万円なら、
5万ドル投資で、
 8万円÷5万ドル=1.6円/ドル
になり、20万ドル投資なら、
 8万円÷20万ドル=0.4円/ドル
です。計算は同じ。


ドルを例に取っていますが、ユーロでもポンドでもランドでも、考え方はみな同じ。
倍率どうこうよりも、むしろこういう考えで投資額を決める方が損得勘定が楽に思い、実際そうしています。


でまぁ、こう考えて投資している分には、最大損失を自分でコントロールしている訳なので、「儲からない」事がありえる「リスクが少ない」投資になっている気がします。


#という訳で、神話は、ただの神話。