机上の空論気味な株式投資

コマツ (6301)の解析

幸か不幸か、筆者が株式投資を開始した9月から、
株式市場は先行き不透明感が日に日に拡大し、
しかも、


急落


が日常茶飯事で、
素人な筆者も、当然、苦い思いをする今日この頃です。
一応、諸悪の根源と思われる米国金融界の衝撃に対しては、米国で対処法案がやっと成立していますが、
色々見ていると、まだまだ株価の本格回復には時間がかかりそう、というのが大勢の見方。


そんな中で、日に日に株価が低下していて話題の、このコマツの株を筆者も何故か所有しており、


これを一体どうするべきか?


というのが本日の考察です。
因みに、言うまでもなく、


タダの素人


の勝手な推測なので、表現がアバウトだったり、読みが甘いのはご了承ください。

コマツとは

四季報を見れば誰でもわかる話ですが、


建設機械業界で、世界第2位


らしい会社です。
第三次産業ならいざ知らず、第二次産業で業界第2位となりますと、
ちょっとやそっとの事では倒産しないはずで、
それどころか、


この会社すら赤字な時は、一体、この業界はどの会社が黒字なんだ


と思わせるものがあります。
強いて言えば、産業自身が成立しない場合に、それがありえると思いますが、
建設機械産業がなくなる…というのは、少なくともこの数年ではありえないでしょう。


一方、この建設機械という業界は、昨今生まれた業種ではなく、昔からある業種です。
したがって、どちらかといえば、技術が成熟した分野で、基本的には、株価は、


会社自身の発展による業績UPよりも、
むしろ、業界(や経済界全般)の景気の影響を大きく受けやすい


のではないか、というのが今の筆者の見方です。

コマツの株価の現状

6か月/日足チャートを見ますと、
6月頃は3,440円とかをつけていたらしいのですが、









ついに先週、
終値1,381円
という、最盛期に比べて1/3程度の値をつけましたw
さすがに3,440円で買った上、さらに、まだ保有しているという人はもういないと思いますが、
これは要するに、半年で34万円が14万円になる勢いだという事です。


因みに、同じく6か月の変動を見ていると、基本右下がりで、日に日に落ち続けるだけの株であり、
しかも、10年/月足のチャートを眺めてみますと、
2005年ぐらいまでは1,000円以下で比較的平坦な値動きをしていることが分かります。
即ち、


そもそも今が一過性のブームであり、
今後、もとの1,000円以下で安定する


という恐ろしい可能性も否定できない状態で、
もしそうなりますと、大体2,000円ぐらいの時に買った筆者すら、半値ですToT
という訳で、


なぜこの株を買ったんだろう?


と思う今日この頃ですが、それは既に後の祭り。

コマツの株価の値動き予想

基本的にはすでに成熟している産業なので、現業での飛躍的なコストパフォーマンス改善は見込めない気がします。
また、業際への進出といった守備範囲拡大も、筆者が見た範囲では、すぐに生じるような気配がありません。



従って、昨今のコマツの増益の根源は、


そもそもの建設機械業界の需要が増える事に多くを依存する


と推察されます。



しかしながら、米国金融界がガタガタとなりますと、
そもそもの米国はおろか、米国から経済支援を受けているような新興国の需要も減少すると思われ、


この状況下でのこれ以上の飛躍的な増益はとても難しい


気がします。
少なくとも、1,2か月でどうとなるという気はせず、
元々の2,000円台に戻すことすら、半年〜1年ぐらいかかるのではないでしょうか。

今、出来ること

以前述べた事がありますが、出来ることは、結局、

の3つです。


■維持する場合
元々の購入時の株価にもよりますが、
一番簡単で、かつ、リスクが少ないのは、維持のような気がします。
もっとも、それは、


売らなければ、利益も損失も確定しない


というだけの話であり、株価が戻るにしても、おそらく相当時間がかかる上に、
戻ったとしても、当初想定の利益が得られれば御の字という状態。


筆者の場合は、2,000円程度の頃に、1〜2か月ぐらいで200円ぐらいの上昇機会があれば儲けだ、という見込みで購入していましたが、
少なくとも1か月はもう終わりつつあり、次の1か月でも当初想定の売値(2,200円とか)まで戻る気がしません。


1年かかってでも、買値より200円UPなところまで戻せば、それでも年利10%近くなので、銀行の定期預金よりは相当利回りが良いです。
おそらく5年かかっても、定期預金よりまだましです。
ただ、要する期間が想定を大きく上回るので、当初計画の利回りに対しては、必ず未達です。
また、そもそも株価が回復しなければ、待つだけ損です。
最終的にはそれをどう考えるか?という話になります。


■買う場合
無理心中…(ぼそっ


例えば、初期2,000円に対して1,400円で買い足すと平均購入株価は1,700円になります。
そうすると、買値2,000円売値2,200円の計画については、
売値1,870円で同じ利回りとなる算段。
当初想定の2,200円まで戻せば、儲けは更にUPですw


これをするには、基本的に投資額と同額か、それ以上の資金が更に要りますが、
必ず戻せるのと、待てるという前提(確約に近い)があるならば、
維持よりは効率が良くなります。
目標売値が下がることで、必要保有期間も短縮できますし。
ただ、言うまでもなく、買い増し時よりも低い値で株価が安定してしまうと、損失が増えますw


■売る場合
暴落前ならいざしらず、今更売ってどうなんだ、という気もしますが、
株価の回復が見込めないという判断があるか、
或いは、待てない場合は、売るしかありません。


何株買っているかにもよりますが、
例えば、売買単位の100株を購入している場合は、今、売ると13万円ぐらい帰ってきます。
この13万円で他の株を買って再出発することにより、
当初想定の利益額を簡単に享受できるなら、むしろ売りはアリアリです。


また、特殊な応用例として、
1,300円で売ると、損失が、
(2,000円−1,300円)×100株[仮定]=70,000円
で確定しますが、
しばらく見ているうちに、さらにコマツの株価が1,000円まで落ちたします。
ここで買い直しますと、


70,000円+20,000円[当初予定利益]=(x円−1,000円)×100株


の一次方程式より、1,900円まで戻した際に売れるならば、2,200円まで戻さずとも、当初予定していた利益は得られます。
これは、考え方自体がナンピンと同じですが、ナンピンとは異なり追加資金は不要というのが大きなメリットです。
従い、買うぐらいなら、まず売るというのは、十分ありと思われます。


■まとめ

  • 維持
    • 株価が(或る程度)回復する前提
  • 買い
    • 底値を確認した後を推奨
    • 株価が(或る程度)回復する前提
    • 資金がある前提
  • 売り
    • 底値が見えるまでを推奨
    • 他の効率よい投資先を把握している事が好ましい
    • 必ずしも株価が回復する必要はない

こうしてみますと、そもそもの売り(損切り)は、できるだけ早いタイミングが良く、
逆に、売るタイミングを逃したと思えば、維持か買いが妥当のように思われます。


…当り前かw