机上の空論気味な株式投資
株式投資で一億円を貯める方法
一億円というと、庶民にとっては雲の上の世界のようですが、
結論から言いますと、いくつかの条件さえ満たせれば、
理屈上は、株式投資を15年ほどしていれば、十分貯まる額のように思われます。
という訳で、本日は「机上の空論」の真髄を究めるべく、
その、一億円を貯める方法について、もっともらしく語ります。
考え方
株式投資は一種のギャンブルのように思われがちですが、
実際には、株価が下がり続ける株も上がり続ける株もなく、
どの株も、株価が上下に波を打っている時点で、買い時・売り時さえ誤らなければ、
誰でも必ず利益を手にすることができます。
逆に言うと、損失が発生したり利益が少なかったりするのは、
買い時・売り時の見極めが難しかったり、見誤りやすかったりするため、
事に起因します。
何が言いたいのか分かりにくいかもしれませんが、
要は、買い時・売り時さえ見極めればいいという事であり、
そうなると、投資額に比例して利潤を得ることができるという事でもあります(理屈上は)。
もっと簡単に言うと、
100円を102円にするのも、1万円は1万200円にするのも、100万円は102万円にするのも、
動かす株数が違うだけで同じタイミングの売り買いで出来る事です。
この考え方を利用します。
というか、以下の方法論で、一番大事なことは、この考え方をしっかり身につける事です。
下準備
必要なものは、
- 投資できる資金として1千万円
これです。
ただ、気をつけなければならないのは、
これが「貯金」ではなく「投資できる資金」であること。
いざという時の入院費とか、結婚資金とか、とっさに大型出費が発生する可能を考えて、
少なくとも更に100万円、できれば200〜500万円は余計に貯蓄しておく方がいいと思います。
ちなみに、その1千万円の準備の方法ですが、
実はこれが一番難しい気がします。
ただ、20歳から月々5万円で20年間貯めれば、
5万円×12か月×20年=1,200万円
という事なので、ざっとそれが一つの指針になるかもしれまえせん。
(言うまでもなく、20歳までにお年玉等を貯めていれば、もっと楽になります)
また、何も1千万円が準備できてから投資を始めなくても、
以下の考え方を応用することで1千万円を投資で準備するのもありだと思います。
が、結論として、自由に使えるお金が1千万円。
これが貯められれば、あとは大丈夫です(多分)。
1年目
■するべき事
- 投資可能資金の中から、200万円を準備します。
- そのうちの100万円だけを使い、月2万円儲ける目標で、株式投資を行います。
- これを毎月、計12回繰り返します。
■注意すべき事
- 一年間で24万円儲けるのではなく、一か月又はそれ未満の日数で2万円を儲ける事を繰り返します。
- 当然ですが、証券会社に払う手数料や税金も差し引いて2万円儲かるようにしないといけません。
- トータルとして2万円儲ける事が目的です。
2,3の銘柄に分散投資をして1銘柄が損失であっても、他の銘柄がそれを上回って儲けていれば、それでOK。- 予想に反してトータルの評価額が下落しすぎた場合は、必ずトータルの損失が10%以内で収まるように損切りをします。
- 損切りして資金が不足した場合は、残りの100万円の中から不足分を補い、改めて100万円で2万円を儲ける投資を始めます。
このルールを守っていれば、1回あたりの補充は最大10万円ですから、10回までは損切りでき、おそらく、まず間違いなく、一年間、このスタイルで投資を続けられます。- 売買スタイルは問いません。
一点勝負で100万円を102万円になるよう狙っても、50万円×2で、1万円ずつ儲かるように狙っても、10万円を10銘柄で、各2千円ずつ儲けても。
大事なことは、自分の性格に合った方法論を見つけて、それを行う事です。■目標
- 少なくとも3か月連続で資金を減らさずに2万円の利潤をあげる。
- 売り時と買い時について、自分なりの法則を見つける。
- これにより、1か月で資金を2%増やす方法論を確立する。
2%というと、なぁんだと思うかもしれませんが、実際、なぁんだ、という感じがあります。
たとえば、9月の株価について、これまで取り上げた4銘柄を考察してみます。
■サンリオ (8136)
- 09/02
- 安値1,212円
- 09/08
- 高値1,333円
差額=1,333円−1,212円=121円…約10%
■オリエンタルランド (4661)
- 09/12
- 安値6,850円
- 09/19
- 高値7,020円
差額=7,020円−6,850円=170円…約2.5%
■USJ (2142)
- 09/04
- 安値58,800円
- 09/22
- 高値63,800円
差額=63,800円−58,800円=5,000円…約8.5%
■カプコン (9697)
- 09/16
- 安値3,150円
- 09/17
- 高値3,400円
差額=3,400円−3,150円=250円…約7.9%
ざっと、一番儲けが広がっていそうなところを選んでいます。
また、毎年・毎月こんな傾向なのかは疑問で、本来は、もう少し期間や銘柄を増やして考察してみないといけません。
が、こうして並べて見ると、1か月で2%儲けるチャンスというのは、割と多く存在しているように思われます。
そして、最初の1年目では、利益を度外視して、その2%をモノにする投資法を身に付けます。
利幅が大きくなればそれに越したことはないですが、それよりも、確実に2%をモノにできるようになる方が大事です。
2年目〜5年目
■するべき事
- 投資額を100万円から、1千万円に引き上げます。
- 1年目で身につけた方法論で、同じようにして、毎月2%、すなわち、20万円儲けるべく、株式投資します。
■注意すべき事
- 深く考えずに、動かす株数を10倍にして頑張ります。ビビったら負けです。
- 毎年・毎月得られる利益は、すぐに再投資に回さずとも、まとまった額になるまで普通預金にしておいてもかまいません。
- とにかく、一番大事なことは、確実に毎月2%の利益を得ること、です。
■目標
- 月20万円の儲けなので、年間240万円得るのが目標です。
- これにより、2年目〜5年目の4年間で、併せて960万円得ます。
- 何とか40万円、さらに付け足して、5年目が終わるまでに、当初資金と併せて2千万円を確保しましょう。
買い時、売り時は変えずに、株数だけ10倍にすれば、年間240万円です。
これが大切です。
6年目、7年目
■するべき事
- 投資額を2千万円に引き上げます。
- 目標はあくまでも、月2%です。毎月40万円儲けるべく、株式投資していきます。
■注意すべき事
- 深く考えてはいけません。ただ動かす株数を2倍にする。これだけです。
- もっとも、場合によっては、1万株とかを動かすことになり、そうすると自分が株を売買することで、株価が動いてしまう事もあります。また、株数が多すぎて売買の目処が立たないケースも発生するかもしれません。
従って、場合によっては、運用銘柄を増やしていく必要があります。■目標
- 月40万円の儲けなので、年間480万円得るのが最低限の目標です。
- が、この際なので、年半ばで得られる利益も再投資し、年間500万円を稼ぎましょう。
- そうすると、6年目、7年目の2年間で、併せて1千万円。これが真の目標です。
8年目〜10年目
■するべき事
- 投資資金を3千万円に引き上げます。
- 目標は、相変わらず月2%です。毎月60万円。
■注意すべき事
- 少なくともこのレベルからは、やっている事が同じでも、投資銘柄のレパートリーを増やして分散投資した方が良いと思います。
■目標
- 月60万円の儲けなので、年間720万円の儲けが目標です。
- これにより、8年目〜10年目の3年間で、2千万円増やします。
因みに、計算上は2,160万円が目標値になります。ただ、オーバーした160万円は、そろそろユトリとして株式以外の国債や信託に投資したらいいと思います。
11年目〜14年目
■するべき事
- 投資資金を5千万円に引き上げます。
- 目標は、相変わらず月2%です。毎月100万円。
■注意すべき事
- 深く考えずに、あくまでも2%です。
■目標
- 月100万円の儲けなので、年間1,200万円儲かります。
- 従い、この4年間で約5千万円の儲けになります。
…という訳で、1千万円の資金を準備した上で、毎月2%の方法論さえ確立できれば、15年で1億円は十分射程距離内と考えられます。
因みに、実際には、動かす資金が多くなるに従い、株式投資onlyは怖くなるので、
途中、信託や国債を織り交ぜる寄り道が好ましいと思います。
一方、目標を3%に引き上げることができたり、月々の利潤を都度投資に回せたりすれば、もっと簡単に一億円になるのは言うまでもありません。
ただ、いずれにしても、この理論が本当であれば、一億円を貯めるのに一攫千金を狙う必要はなく、むしろ手堅く投資しさえすれば、10年ぐらいで楽に貯まる可能性がある額のようにすら、思われます。