机上の空論気味な株式投資

株主優待特典の罠

先週、口座開設が無事完了し、いよいよ今週から株式投資を開始気味な筆者。
中長期運用前提で始めたので、まだ詳細は割愛しますが(汗)、
本日は、それに付随して、株主優待特典が本当にお得な制度なのかどうかを、検証してみます。

解析の前提
  • 09/01からの値動きベースで、09/01の始値と、本日09/04の終値、および、本日までの最安値、最安値以後での最高値をベースに考察。
  • 09/01に株を買い本日売った場合と、最安値で買って最高値で売った場合を計算。
  • 銘柄は、すでに優待特典考察済みの、サンリオ(100株)、オリエンタルランド(100株)、USJ(10株)を選択。
  • 取引手数料は考慮しない。
サンリオ

09/01の始値は1,236円で、09/04の終値は1,321円。
期間中の最安値は09/02の1,212円で、最高値は本日の1,325円と思います。
従って、今週の儲けは

期間ベース
(1,321円−1,236円)×100株=85円×100株=8,500円
最安値ベース
(1,325円−1,212円)×100株=113円×100株=11,300円

となります。
連載初日の計算によれば、優待特典込みでの配当利回りは約3.8%で、年間では約46円/株、即ち、4,600円ぐらいの儲け。


従って、最安値で購入していなくても、昨今の株価上昇なら、権利確定日を待たずに、とっとと売った方が、利回りが良いという結論。

オリエンタルランド

09/01の始値は7,150円で、09/04の終値は7,230円。
期間中の最安値は09/02の7,100円で、最高値は09/03の7,430円と思います。
従って、今週の儲けは

期間ベース
(7,230円−7,150円)×100株=80円×100株=8,000円
最安値ベース
(7,430円−7,100円)×100株=330円×100株=33,000円

という計算。
一方、オリエンタルランドの優待特典込みな配当利回りは、筆者計算によると155円/株程度で、約2.2%。


やはり、サンリオ同様、状況によっては、権利確定日を待たずに売っていた方が儲けという話です。

USJ

09/01の始値は64,900円で、09/04の終値は59,000円。
この時点で、期間ベースは、ただの赤字w


一方、期間中の最安値は本日ですが、本日買った想定は意味がないので、
09/01に買った株を09/02の最高値67,200円で売った場合を参考までに計算します。
実際には、USJ株はむしろ値下がり傾向なので、そこで儲けた人というのは、かなりのレアケースに思いますが、一応、

最高値ベース
(67,200円−64,900円)×10株=2,300円×10株=23,000円

という事で、軽くサンリオ以上の儲けを出せた可能性はあります。
そしてこの場合も、やはり、株主優待特典込みの配当利回りを上回った可能性がw


もっとも、09/01に始値で買っていても、売り時を誤り、本日、終値で売ったとするならば、5万円以上の赤字^^;

まとめ
  • 株主優待特典目当てでの中長期運用でも、株価が上がれば、積極的に売った方が、儲かることが多い。
  • 値動きの激しい株は、そもそもの中長期運用が難しい。上がれば売る事になるし、下がる事が見えていたら買えないしw