机上の空論気味な株式投資

USJ (2142)の解析

「サンリオ」「ディズニー」と来れば、次はやはり関西の「USJ」でしょう(笑)。
という訳で、本日は、USJ株の優待特典周りを吟味します。

現状

オリエンタルランドとは違い、残念ながら(?)、USJUSJで良いようです。
で、これまでと同様にして、株価データを探してきます。
すると、

8/29現在の株価
65,400円
売買単位
1株
年初来安値
57,100円(3/15)
配当利回り
2.29%

との事。
よくわかりませんが、サンリオやオリエンタルランドとは比べモノにならないぐらい、高い株価です(汗)。


さて、次に、問題の株主優待特典ですが、そのままその辺からも情報が拾えますが、一応、これまで同様、念の為、公式HPから。右隅の小さな「企業情報」の先です。

1株
20%引き割引券2枚(中間1枚、年度末1枚)
5株
50%引き割引券2枚(中間1枚、年度末1枚)
10株
無料入場券2枚(中間1枚、年度末1枚)
20株
無料入場券4枚(中間2枚、年度末2枚)
30株
無料入場券6枚(中間3枚、年度末3枚)
40株
無料入場券8枚(中間4枚、年度末4枚)
50株
無料入場券10枚(中間5枚、年度末5枚)
300株
無料入場券12枚(中間6枚、年度末6枚)

無料入場券を手に入れようとすると、最低でも10株=約70万円です!!
さすがに300株はありえないと思いますが…。


因みに、配当金については平成20年度が1,500円で、21年度は2,800円を計画しているという話。
株価以上に、配当金も額が違っています^^;

株主優待込みの利回り計算

既に手慣れたものですが、
というか、筆者はエクセルでそれ用の計算表を作って、計算していますが(爆)、
USJの場合は、1株、5株、10株でもらえるものが違うというトラップがありますw


それぞれの価値の違いを推し量るべく、とりあえず「USJ」+「優待」+「金券」の検索で、
買取業者のサイトを洗い出しました。
結果。

20%割引券
200円
50%割引券
1,600円
無料入場券
4,900円

因みにUSJの通常の入場料金は大人5,800円らしく、20%引きは1,200円引き、50%引きは2,900円引きに相当している模様。
感覚的には、20%割引券は500円、50%割引券に至っては2,000円で買い取ってくれと思いますが、常時在庫品になりえない手前、
逆に、意外と売りにくいものなのかもしれません。


閑話休題
以上の情報をもとに、年間利益に換算してみます。

1株保有
200円×2枚+1,500円/株=1,900円/株(計1,900円)
5株保有
1,600円×2枚/5株+1,500円/株=2,140円/株(計10,700円)
10株保有
4,900円×2枚/10株+1,500円/株=2,480円/株(計24,800円)
20株保有
4,900円×4枚/20株+1,500円/株=2,480円/株(計49,600円)

で、これを更に利回りにすると、↓な感じ。

1株保有
1,900円÷65,400円≒2.9%
5株保有
2,140円÷65,400円≒3.3%
10株保有
2,480円÷65,400円≒3.8%
20株保有
2,480円÷65,400円≒3.8%

30株以上は面倒なのでカットしましたが、株自身は1株から買えるものの、利益が高いのは10株以上(50株以下)という計算。
そして、この時点で、約70万円は用意する羽目…(遠い目)。

サンリオ株/オリエントランド株との比較

USJ株は、前出の2銘柄に比べて、相当株価が違いますが、約70万円を投資する場合なら、オリエンタルランド100株よりもUSJ10株の方が、分がよさそうです。すぐに株主優待特典が頭打ちするサンリオは論外。
ただ、逆に、そこまで潤沢に投資できない場合は、比較的低額で株主優待の恩恵を得られるサンリオを買うしかありません。この3銘柄の中では。


因みに、実際には、株価自身の変動リスクも考察する必要がありますが、考察しだすと長くなりそうなので、それは今回は割愛。

その他余談

色々と計算して気付いた事ですが、
というか、気づくのが遅かったのですが、
こうしてみると、


配当金/株主優待特典だけで年間100万円規模(月換算10万円程度)を稼ぐ


というのは、個人では実質的に無理のようです。
というか、利回りが1割でも、だいぶお得感が高い訳ですが、
1割ですら、資金が1,000万円ぐらいないと、100万円の受け取りになりません。
しかも、それが「毎年」続く、というのは、相当のミラクルが必要な気がします。


逆にいえば、月10万円程度(年間100万円程度)はともかく、
更に儲けたい場合は、前提自身を変えて、短期運用で株価変動も利用する必要があり、
それが難しいのならば、効率の追求は諦めて、利率が少し高い貯金感覚で長期運用…という話になる気がします。