机上の空論気味な株式投資

サンリオ (8136)の解析

まだ取引を開始していないので、あまり買う機会がなさそうな株から解析していきます(笑)。


サンリオというのは、キティちゃんのあの会社です。
女性の方はよくご存じだと思いますが、グッズ販売以外にも、サンリオピューロランドハーモニーランドというアミューズメントパークも経営していたりします。
という訳で、実際に、

優待特典
優待券と自社商品

という事になっており、キティちゃん好きな方が、よく優待特典目当てで株を購入している模様。
本日は、この株を長期運用するケースを素人目線で、独自解析したいと思います。

現状

「サンリオ」+「株価」で検索しますと、株価チャートにすぐぶちあたりますが、
8/26現在、1,218円がついているようです。
他、ざっと見たところ、年初来安値が3/28に856円と書いてあります。
それから、気になるのは売買単位。100株という事で、(通常は)最低100株は買う必要あり。
ざっと、12万円は最低投資する事になります。


尚、気になる優待特典ですが、この辺からは、サンリオのHPを見てみます。
「サンリオ」で検索すると、簡単にサンリオのHPがわかりますが、そのHPの中でも、


グッズに対する誘惑


は切り捨てて、「会社情報」「株主・投資家の皆様へ」とリンクをクリックしていきます。
で、後は適当に色々と見てもらったらいいのですが、昨年度の場合、2008年3月末現在の株主に対しては、

100株以上
優待券3枚+スポーツタオル
1,000株以上
優待券4枚+バスタオル
4,000株以上
優待券8枚+スポーツタオル+バスタオル
10,000株以上
優待券10枚+スポーツタオル+バスタオル
50,000株以上
優待券12枚+スポーツタオル+バスタオル
100,000株以上
優待券20枚+スポーツタオル+バスタオル

と書いてあります。


あと、とりあえず見るのは配当金ですか。
これは「第1四半期決算短信」とかを見てみると書いているようです。
結論から言うと、通常は、

配当金
期末に1株当たり10円

な模様。
アホみたいに配当金が高い優待株もありましたが、これは多分、一般ピープルとは無縁なものに違いありません。
ここでは省略。

何株買うのがいいか?

100株で12万円チョイ、1,000株で120万円程度の投資。
感覚的には、一般人が買えるのはこの辺までで、4,000株以上はちょっと無いかと(笑)。
スポーツタオルとバスタオルの両方が欲しい人でも、自分名義で100株、家族名義で1,000株にすれば、その方が、安い投資で済みますし。

株主優待込みの利回りを計算してみる

以下、100株vs.1,000株で話を進めます。


「サンリオ」+「金券」で検索してみると、金券ショップの買い取り額にたどりつきます。
こんなのも金券ショップで取り扱っているというのは、今日、初めて知った話で、相場がやや謎ですが、1枚当たり、1,200円は堅そうです。
無論、売りに行くまでの交通費は差し引く必要がありますし、逆に、サンリオピューロランドラブな人は、むしろ自分で使う前提で価値を推し量るべきです。
また、ネットオークションや友達に売るなどで、価格変動は大いに期待できます。
が、ここでは、面倒なので、検索を信じて、1枚当たり1,200円で考えます。


優待券の価値がわかったところで、1株当たりの年間利益を計算してみます。
小学生でも出来る計算なので、あまり大したことではないと思いますが、計算の結果は以下。

100株保有
優待券3枚+配当金10円/株=1,200円×3枚/100株+10円/株=36円/株+10円/株=46円/株
1,000株保有
優待券4枚+配当金10円/株=1,200円×4枚/1,000株+10円/株=4.8円/株+10円/株≒15円/株

実際には、通常、株の購入に手数料が要ります。
また、配当金には、税金がかかるようです(平成21年1月以後20%との事)。
そして、何より、スポーツタオルやバスタオルも売ればお金になります。


が、購入時の手数料は、言うまでもなく購入時にしかかかりません。
1年間株を保有して得られる利益(配当金+株主優待)よりも通常少ないので、長期運用前提なら、2年目以後の利益という見方で無視可と思われます。


税金は補正してもいいんですが、この場合は、知れているので、やめました(笑)。
タオルはそもそも価値が謎なので、自分で使うという事で(爆)。


精度を求める場合は、その辺も考慮したらいいとは思います。
が、ここでは、この額のまま、計算を進めます。


最後は、この推定年間利益が、投資額に対して、どれだけの利回りになっているか?の計算。
先程の値を、現在の買う事になるであろう株価で割ります。

100株保有
46円/株÷1,218円/株≒3.8%
1,000株保有
15円/株÷1,218円/株≒1.2%

100株、1,000株、いずれでも、年間の配当金+株主優待で享受される利益は、銀行での普通預金より圧倒的に利回りがよさそうです。


ただ、これを見ると、普通に1,000株購入は無いな、と(笑)。
バスタオルが欲しい人は、誰か別の人から貰いましょう。


因みに、後で知ったのですが、配当金÷株価というのが「配当利回り」というもので、これは通常既に計算されているもの。
従って、株主優待がある場合は、株主優待価値÷株価を、この「配当利回り」に足せば、それで今回の筆者計算と同じになる模様。

値崩れリスク

値崩れする可能性、どの程度株価が下がりうるのか?というのは、筆者には答えられません。当然ながら。


ただ、長期運用の場合は、よほど特殊なケースでない限り、多少の値崩れは問題ない、というのが筆者の見解。
例えば、1,218円の株が、500円値下がりして、718円になるとします。
が、100株保有の場合、毎年、1株当たり46円の配当金+株主優待が得られているわけなので、11年ぐらい持っていれば、株自身の価値は低減しているものの、配当金+株主優待で、ほぼ同額が既に手元に返ってきている計算です。


株価が500円も値下がりする状態で、物価が今と同レベルであるかどうか?とか、そういう状況でも今と同じ配当金/株主優待特典が得られるのか?という点、かなり大雑把に話をまとめているので、厳密には「11年」でトントンという話とは違いそうですが、考え方自体は、間違っていない気がします。


逆に言いますと、例えば5年保有計画なら、毎年の利益×5年、以上の株価下落があるとみるか?ないとみるか?が、購入(というより、保有)是非の目安になろうかと思います。
(この場合なら、100株保有で、230円の低下が許容リミット)


で、ここまでくると、これは各人が自己責任でどう考えるか?という話になる訳ですが、個人的には、

  • 100株で12万円程度の投資なら、そもそも全額失っても知れている。
  • キティちゃん需要がなくなることは、かなり考えにくい。

というあたりから考えると、値崩れリスクはゼロといえないものの、損失の心配は少ない気がします。

まとめ

まず、買うなら間違いなく100株です。
そもそもの購入可否については、約12万円がホイっと出てきて、金券ショップに手軽に優待券を売りに行ける人は、長期運用前提なら、買ってもいい気がします。


ただ、利益率を重要視する人は、もっと利益率が高い株があるように思いますので、もう少し、他社も解析続行。
というか、そうでないと、連載が続かないし(爆)。