スパイダーウィックの謎 (http://www.sw-movie.jp/)

更新ネタを探すのが面倒になり、
夜に時間があったのををこれ幸いと、レイトショーでこなしてきました。
因みに、いつものOSシネマズミント神戸、です。


閑話休題
内容は、
引っ越してきた屋敷を探検するうちに、御先祖様が記したらしい、
妖精の生態を事細かに記した本を発見した、或る少年が、
それがもとで、その本の内容を逆手にとって世界征服を企もうとしている(?)悪い妖精との闘いに巻き込まれる
…という感じの、勧善懲悪系。


いわゆる、ファンタジー系の作品で、
キモとなる妖精達は、SFXというか、CGというか、とにかく、最新技術全開。
全然違和感を感じさせずに自然に動く様は、確かに見ごたえありました。


また、内容も勧善懲悪系、という事で、或る種わかりやすい展開でした。


が。


冷静に考えてみると、だからって「イイ!」と言っていいのか疑問な展開、多々。
というか、色々と、感情移入できないキャラや展開ばかり、だったのが、ちょっと…。


そもそも、少年が発見した本には、「警告」というメモが挟まっていて、
「絶対読むな」と書かれている訳です。
が、それを軽視して本を読んで、戦いに巻き込まれるって、そりゃぁ、あんた、自業自得じゃないですか。
ふとしたはずみで、やむを得ず、とか、欲望との葛藤の末…なら、ともかく、
いとも簡単に、あっさりと封を開いちゃぁダメでしょう。


しかも、普通の人間は、それで曲がりなりにも懲りると思うのですが、
少年は「本を結界の外に持ち出すな」と口を酸っぱくして味方の妖精から言われているにもかかわらず、
あっさり、外に持ち出してしまい(爆)。


で、本を狙う悪い妖精らに追いかけられてって、そりゃぁ、当たり前でしょう!!


平たく言うと、バカです。
そんな主人公にどうやって感情移入しろと!?
ぃゃ、子供はたいていそういう風に、ルールを破るものなんで、
確かに、それはそれでリアルなシチュエーションではあるのですが…。


そこに目をつぶるとしても、少年が少年なら、御先祖様も御先祖様。
本を完成した際に、処分するという選択肢があったにもかかわらず、
それをしそびれたのは、研究者魂を考えれば、わからない心情でもないのですが、
それがどれだけ大事件に繋がった問題だったのかを全く理解していないらしく、
全然、自分で責任を取ろうとせず(爆)。


ネタばれしてしまうと、或る特殊事情の為に、
時間が止まった世界で暮らしていた訳ですが、
少年から助けを求められても、
ここから出たら死んでしまう…的理由で、結局、ほとんど戦いの役に立たず^^;


でも、事の発端を考えたら、
あんたは、命を失くしてでも、何か尽力せにゃぁいかんだろ!
(無論、ただの犬死は全く意味がないですが…)


と思わずにはいられませんでしたが、どうなんでしょうか。


という訳で、「冒険」自身は、ハラハラドキドキ系であるものの、
事の発端を冷静に振り返ると、あちこちで自己中心的挙動連発。
筆者的には、そこがだいぶ引っ掛かりました。