祇園精舎の鐘の声

本当は、こんな長文を書いている場合ではないのですが…(遠い目)。

愛が醒める瞬間

「愛に目覚める瞬間」ではありません^^;


いわゆる、アイドルファンの挙動を、
独断と偏見に満ちた超個人的見解を交えて解析するこの企画。
前回は、気分が移ろい、新しい子に夢中になる心情について、でした。


が、鶏と卵の話に似ていますが、
単にイイ子に出会っただけで、気分が移ろうか?といえば、そうでもなく。
やはり、今の子に対する気分が最盛期に比べてだいぶ衰える事が、
そうやって他の子に行ってしまう為の、
ひとつの要件として存在している気がします。


逆に言うと、気分が萎えてきた後の、マルチエンディングのひとつが、
他の子へ…という感が。
という訳で、本日は、前回よりも上位の概念たりえる、気分が衰える理由などを、徒然なるままに。


注:決して、日曜日にイベントに行かなかった弁解ではありませんw

気分が衰える理由1
金欠。

お金をかけなければ応援活動が出来ないか?といえば、必ずしもそうではなく、
理屈を言えば、応援活動というのは、単に気分だけの問題なので、
お金をかけなくても、出来る事はあります。
ただ、イベント参加とか、グッズ購入とか、お金をかける必要がある部分があるのも確かで、
そもそも、アイドルというのは、そうやってお金を吸い上げるのが、一つの収入になっている仕事な訳でw


しかも、不思議な事に、ファン的には、お金を掛ければ掛けるほどに、
或る程度までは気分が高まる傾向にあります。


が、逆に言えば、軍資金が無くなりますと、活動に制約が生じる事に間違いはなく、
行動に制約が生じると、他のファンに対して後れを取りがちになります。


トップクラスのファンでいる事に意味があるかどうかは別として、
往々にして一番で居たいと思うのがファンの常で、
この「後れを取りがちになる」というのは、その気分と相反する結末です。


すると、極端な話、最下位、1位とのゲーム差10、どうやって今から1位になれって言うねん、
みたいな、諦めモードが必然と。

気分が衰える理由2
裏切られた。

そもそも、政治家が公約を述べて選挙活動に挑むのとは全く異なり、
アイドルがファンに対して何かを約束するという事は極めてレアなケースであり、
そういう意味では「裏切られた。」というのは、人聞きの悪い言い方でしかないのですが、
感覚的に、そういう気分に感じる時というのが、ありえます。


例えば、よくあるのが、熱愛発覚。
後は、衝撃のヌードデビューとか、年齢詐称とか?
まぁ、そういう過激路線に限らず、


全く成長が無く、応援する甲斐がない、


とか、


生で会ってきたら、実はかなり性格が悪かった。


とかも、ありえるんですが(爆)。
注:握手会が光速回転とかは、グレー。


いずれにしても、
気にならない人にとっては、どうでもいい事でも、
アイドルというのが「夢を売る」仕事である以上、
そういう部分で夢を見ていたファンとしては、
今まで得ていた情報や、勝手に思い浮かべていた想像と異なる事態が発生した際に、
心情的に「裏切られた」感を持つ事が、ありえます。


ただ、これは非常に難しい問題で、
どの部分について夢を見ているかが、人によって様々な為、


一見、些細な問題でも、実は深刻に気分が萎える
例えば、単に八重歯を抜いただけでも…(ぼそっ


人もいて、一概な解決ができませんし、
他人が、それを非難・否定する事もできません。
そもそも、アイドルが、ファン全員のリクエストを聞いていたら、大変な事になりますので、
これは、


去る者は追わず。


で行くしかない、事のように思います。

気分が衰える理由3
人間関係の疲れ。

平たく言えば、嫌な奴がいる場合w


別にアイドルの応援活動に限った話ではなく、
学校でいじめられて登校拒否になる子どもとか、
似た例は、あちこちにあるかと…。


ただ、特に、アイドルの応援では、往々にして疑似恋愛的な感情を伴う為、
独占欲の強い人が、排他的な行動を取りやすく、
そして、その被害に遭うと、
こういう事になり得ます。


恋愛の場合なら、それでも、


命をかけて、相手を蹴落とす、


という事がありえるのですが、所詮、アイドルの応援というのは、恋愛では無いので、
普通は、そこまで必死になる事はなく、むしろ、「それならいいや」になるものです。

気分が衰える理由4
やりつくした。

アイドルの応援活動の醍醐味の中には、
RPGや人生ゲームの醍醐味と似ている部分があります。


これらは、完全無欠になった後で、絶対強を振りかざすのも痛快ですが、
むしろ、苦難を伴いつつも、絶対強を目指して成長していく過程、少しずつ何かを覚えていく過程が楽しかったりするものです。


アイドルの応援活動も、同じで、
最初のうちは、新しい刺激が色々あって、それが楽しかったりするものです。
が、多くの場合、そのうちに、する事がルーチンワーク的になってしまいます。
レベルが頭打ちした勇者のようにw


というか、一般の人間関係の場合は、
親睦を深めるという行為に終わりはなく、
例えば、一緒に遊びに行く回数が増えたり、
場合によっては、結婚してしまうというような、
無限の進展があります。


が、相手がアイドルな場合は、
いくら名前を覚えてくれたりしても、遊びに行く回数が増える訳ではなく、
結婚してもらえる訳でもなく(笑)。
ぃゃ、アイドルも人間なので、結婚する事はあると思いますから、
常識的な人数は、その恩恵にあずかれると思いますが…。


まぁ、そういう例外は別として、とにかく、普通は、


どう頑張っても、或る一定ラインから先には踏み込めない


のが現実で、そのラインまで到達してしまうと、
急につまらない気分になってしまったりすることがあります。


で、その場合は、往々にして、新しいキャラを作る感覚で、新しい子に移る、みたいなw


常に新しい刺激を与え続けてくれるなら、
そういう気分になる事は、或る程度防がれるものですが、
普通はなかなか難しいです。
そしてまた、アイドルに手を出した人が、往々にして、DDになっていくのは、
或る意味、こういう問題の延長で、やむを得ない事のような気がします。
そのアイドル個人と仲良くなる事が真の目的なのではなく、
そういう活動をする事で、現実の疲れから癒される事が真の目的、なのだとすれば。

気分が衰える理由5
活動停止。

何度も言いますが、応援活動というのは本来精神的なものであり、
遠距離恋愛と同じで、必ずしも身近に感じ続けている事が必要な案件ではないものです。
でないと、奄美大島の人とか、どうするんだと(違)。


が、やはり、物理的な距離というのは、如何ともしがたいものがあり。
初恋の人の記憶が風化するのと同じで、今、どこで何をしてるのか全く分からない状態が続いたりすると、
気分が衰えてもおかしくありません。


恋愛なら、それでも、待ち続ける事があると思いますが、
それは、後日、雨降って地固まる的に愛が深まる事が期待できるからで、
アイドルの応援活動の場合は、
後日、愛が深まるかというと、多分それは無く、
せいぜい、お礼を言われて終わる程度w


「そんなに待っていてくれるぐらい、あたしを愛してくれているなら、結婚してもいいかも…」
というのは、恋愛ならあり得ますが、アイドルの応援活動では、期待値としてはゼロに等しく。


何が言いたいかといえば、恋愛よりも待つ事による見返りが乏しい分、
あまり音信不通が長引くと、恋愛以上に気持ちが醒めやすいのが通例だろう、という事です。


という訳で、ファンを逃がさないためには、コンスタントな活動を(煽)。
あいぴーや長谷部も、そろそろ日記を再開しないと…(ぼそっ

気分が衰える理由6
居なくても問題ない事に気づいてしまった。

これは2つあります。


1つは、平たく言うと、自分が何をしてあげられているのか、わからなくなった場合。
アイドルの応援は、慈善活動に近い部分があり、多くの人は、目に見える形での見返りを期待していないと思います。
ただ、それでも、人間なので、感謝されるというような、目に見える形の見返りが得られると、嬉しく、心の奥底では、それを求めているフシもあります。


が、逆に言えば、露骨に期待をしていなくても、自分の活動に対する適正な見返りが何もない場合は、
やはり、何をしてるんだろう、不毛な事をしてるんじゃないだろうか?という気分がどうしても生じえます。


で、自分1人が居なくても、どうってことないんだろ…とか思ってしまうと、後は急降下という寸法。


2つ目は、簡潔な言葉で言うのが難しいのですが、
例えば、出演するテレビ番組は全部録画死守だと思っていつつも、
うっかり逃してしまった時に、言うほど萎えなかった自分に気づいた…みたいな場合。


長期海外出張で、延々と無縁な日々を送る羽目になったものの、
でも、言うほど気にならなかった…とかも該当しますw


難しくメカニズム的に解析すると、
日々を楽しく生きるためには、そうやって夢を見る時間が必要だと思っていたにもかかわらず、
実際には、そういう夢を見なくても、日常、何も変わらないと気付いた時。
その夢を見るという作業は、「必須」から「できれば」程度にランクダウンします。

気分が衰える理由7
そして誰もいなくなった

親しいファン仲間が、一人消え、二人消え、となってしまった場合(笑)。


見方を変えると、自分だけで独占できるという話でもあるのですが、
むしろ、共通の話題ができる人がいない事の寂しさの方が普通は先に立ちます。


或いは、船から鼠が逃げて行くのを見て、この船大丈夫か?と心配になる、みたいな(爆)。


まぁ、既存の仲間が消える場合だけでなく、


そもそも同じ話題ができる人が周りに誰も居ない


という場合も、これに準じて、すぐに気分が萎えそうです。

気分が衰える理由8
それどころではなくなった。

例えば、もともとアニメ系だった人が、ふとしたはずみで、こっち方面に来たものの、
熱いアニメが出てきて、そっちに戻っていく、みたいな。
具体的には、ハルヒ熱が上がってしまい、帰ってこない人とかも、ひょっとしたら、これ…(違)。


生々しい具体例はともかく、
それ以外でも、彼女が出来たとか、
新しい趣味を覚えたとか、
要は、もっと優先度が高い出来事が生じれば、
必然的に、二の次という事になり、気分は衰えます。

気分が衰える理由9
価値観の変化。

そういう事にお金や時間を費やす事がどうなんだ?と思い始めた場合。


例えば、昨今、アイドルのカレンダーは2,500円ぐらいしますが、
2,500円あれば、120円のジュースは20本飲めますw
(例え方がチープという人は、シングルCDなら2枚とか、適当に…笑)


性格的に気にならない人は、気にならないと思いますが、
ついついそういう事を考えてしまう人は、やっぱり、そのうちに、
「もしかして、同じお金の使い方としては、ジュースを20本飲んだ方が満足感が高いのでは?」
みたく考えるようになり、実際、そっちの方が自分は幸せらしいという事になれば、
これまた、応援気分は二の次になり、気分が衰えます。


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他にもあるとは思いますが、筆者の周りの人々の様子から思い起こされるのは、
大体この辺です。


が、いずれにしても、


その時は突然、しかし、確実に、やってきます。


これは間違いありません。
そもそも、結婚みたいな結末が極めて考えにくい訳ですしw


また、防波堤が蟻の巣穴から決壊するのと同じで、
往々にして、一つの理由が生じれば、別の理由も当てはまる事になり始め、
最後は「どう考えてみても、応援し続ける意味がない。」みたくなり、
(一時的・永久には別として)サヨナラになる事が多いように思います。