祇園精舎の鐘の声

色々ドタバタがあり、10日ほど空きました。
この時点で、こっそりフェイドアウトな企画という気もしましたが、一応、なんとなく、栄枯盛衰編の続きです。

それは必然

前回は、アイドルのファンとしての気持が高まり、第一関門を突破する事について、でした。
第一関門ってなんじゃらほい、という感じですが、実際、正確な定義を考えつつ書いていたわけではなく、筆者自身も曖昧に言葉を使っています。
ただ、強いて言えば、受け身的にメディアを漁る以上の事、「直接的な接触を求める行為」に手を染める所まで行くのが、アイドルファンとしての第一関門と言えるのかもしれません。


閑話休題
そんな「直接的接触」には、色んな形があります。
例えば、チャット。例えば、イベント参加。例えば、舞台挨拶観覧。などなど。


が、本日はそんな中でも、初めてイベントに参加する話を取り上げます。
因みに、ここでいう初めてというのは、そっち(こっち?)方面での初参加、という意味であり、すでに何度も色んな人のイベントに行った事のある人が、別の人のイベントに“初”参加する、という話題ではありません。それはまた後日です。


話を戻します。
他人がどうかは良くわかりませんが、筆者の場合は、やはり、「イベントがある」と言われても、参加には、少なからぬ葛藤がありました(笑)。
多分、普通の人はそうだと思います。


その時の気分を正確に思いだすのは難しいですが、一つは、やっぱり「後戻りできない」感があった事。「そういう人は変な人が多い」という先入観に加えて、イベントに行ってしまうと、そっちの人の仲間入りなんだ…的な不安(不安?恐怖?)。
そして、もう一つは、イベントは往々にして東京で行われますが、筆者の場合は、住まい的に、決して交通費が安くないので、「そんな事に大金を使っていいのか?」感があった事です。


しかし、見方を変えると、そんな不安や心配を超えたレベルでの衝動が発生したからこそ、「イベントに行ってみよう」という気になったのも確かです。
というか、やっぱり、自分自身が気づいているか否かはともかく、そういう不安や心配を超えるレベルまで気持ちが高まったからこそ、イベント初参加、なのだと思います。


尚、筆者の見ている限りでは、初イベントののち、幻滅して、始めつつあったファン活動をやめた・あきらめたという人は殆どおらず、むしろ「良かった」「また行きたい」という気分になり、さらに気持ちが熱くなる人の方が圧倒的に多い気がします。


が、これは、そうやって考えてみると、やはり、「イベントに行った」時点で、定められた運命である気がします。
もともと、逢いたい感が高まっていて、そしてそれが「やっと逢えた」訳ですから、よほどひどい事が無い限り「来て良かった」「思ったとおりだった」という感想になるのは、或る意味当然で、また、その1回目の参加で、「イベント参加」という行為に対する障害をすべて乗り越える実績を作ってしまった訳ですから、2度目3度目に抵抗感がなくなるのも、これまた当然至極の話…ではないでしょうか。


論理的な解明を試みると、なんだか味気ない話になってしまいますが、でも、やっぱり、そういう事なのだろうと、筆者は最近、感じています。


尚、イベントには良し悪しが必然的にありますが。
ただ、こと、最初のイベント参加に関しては、たぶん、それは気にならないのでは、という気がします。


そもそも、比べるべき対象を持っていないのが1つの理由。
色々と参加しているうちに、なんとなく業界のスタンダードがわかって来て、それから、でしょう。どういうイベントが良くて、どういうイベントがまずいか、気づくのは。


そして、もう1つは、やっぱり「あばたもえくぼ」効果がある事。


物事には往々にして、色んなものの見方があり、例えば、イベント参加人数が少ない場合、「人気がない子」と思う人もいれば、「この子には俺がついてないとだめだ」とか「競争倍率が少ないから、No.1ファンになるのは簡単だ」と捉える人もいるでしょう。
この違いは、多分、元々好意を抱いているかどうか、そのレベルがどうか、そして、それが裏切られたかどうか、といったあたりで、そもそもの考え方のラインが決まり、次に、その方向で事象を観察する…という作業になるからです。というか、皆が皆、冷静かつ客観的に事象を観察して論理的考察をするならば、多分、一義的な解釈しか成立しません。


で、イベント初参加の場合は、もともと、「会ってみたい」レベルまで好意が高まっている訳ですから、やっぱり、ものの見方も好意的になって当然かと(笑)。
そして、「良い」を再確認(実際には、むしろ、そういう暗示を自分に掛ける…という方が正しいっぽい)する事で、気分の高まりに拍車がかかる…気がします。


という訳で、本日の結論。
熱くなるのが怖い人は、イベントがあっても、絶対に参加しない方向で(違)。