三宮シネフェニックスのポイントカードの割引率を計算する。
神戸には幾つかの映画館が有りますが、そのうちの一つ、三宮シネフェニックスというのは、以前、OSシネフェニックスとしてOS系列であったものの、ミント神戸にOSシネマズミント神戸が出来て以後、OS系列を離れ(名前も変わり)、独自な展開に移行しています。
まぁ、そのこと自身はあまり大きな問題では無いのですが、そのあおりを受けて、独自のポイントカード制を導入している事は、特筆すべき事柄です。
因みに、このポイントカードの内容は、
- 500円で1スタンプ(端数は切り捨て)。
- 5スタンプ、10スタンプで次回1,000円(ともにカードは継続される)。
- 15スタンプで次回無料(そして、カードお召し上げ)。
- 期限無し(が、スタンプが貯まる前に映画館が突然つぶれないか、やや心配)。
という感じ。
が、
一体、いくら得してんねん。
というのがこれだけでは非常に分かりにくく(笑)、週末にセンター試験があった事を記念して(なのか?)、本日は、ここで実際に、その割引率を計算してみたいと思います。
尚、最近は、映画の日なら\1,000だとか、前売り券だと安いとか、色んな割引システムが有り、多分、それらのシステムとも併用できると思うのですが、全てのケースを考慮するのは不可能に近いので、ここでは、一般的な正規料金\1,800で鑑賞してポイントを貯めるケースだけを想定します。
計算1
まず、どういう事かまだピンと来ない人の為に、実際にどういう感じになるのかを、地道に計算してみます。
- 1回目:\1,800鑑賞…ポイント3
- 2回目:\1,800鑑賞…ポイント3・計6
- 3回目:\1,000鑑賞…ポイント2・計8
- 4回目:\1,800鑑賞…ポイント3・計11
後2回ぐらい続ければ、15ポイントに到達し、それから出費総額も簡単に割り出せそうです。
が、それでは全く面白くないので、この計算はここで打ち止め、より論理的且つ数学的な解決法を試みます。
少なくとも、センター試験を受けるような人は、こんな解決法をしていてはダメです(キッパリ)。
計算2
- 15ポイントを取得するうち、2回は必ず\1,000鑑賞です。
- この2回の\1,000鑑賞で取得するポイントは2×2=4ポイント。
- 残りの15−4=11ポイントを\1,800鑑賞で得るためには、11÷3=3…2、なので、更に4回の鑑賞が必要。
- という訳で、15ポイント得るために必要な総額は、\1,000×2+\1,800×4=\9,200。
- 一方、映画は全部で7回(\1,000で2回、\1,800で4回、おまけの無料で1回)見る事になり、割引が無いと、\1,800×7=\12,600必要です。
- という訳で、割引率は、1−\9,200÷\12,600≒27%に相当。
因みに、平均鑑賞額は、\9,200÷7=\1,314。
多分、計算は有っていると思いますが…。
因みに、前言を翻し、\1,300の前売券だけで15ポイントを貯める場合
前売券を窓口で買った場合もポイントがもらえるのかどうか、未確認ですが、計算自身は同じです。
まず、必要な前売券枚数ですが、(15−2×2)÷2=5…1で、計6枚。
次に、この場合の総出費額については、\1,300×6+\1,000×2=\9,800。
という訳で、割引率は、1-\9,800÷(\1,800×9)≒40%。
そして、平均鑑賞額は、\9,800÷9=\1,089。
これらの数字が意味するところ。
- 前売券の購入でもポイントが付くならば(要確認)、ポイントを貯めきるのに見るべき本数が多くなるものの、前売券でポイントをつける方が安上がり。当たり前ですが。
- 全国共通の前売券の購入でも本当にポイントが付くならば(要確認)、他館で見る映画でも、できるだけここで前売券を買って、どんどんポイントを貯めるべき。
- 前売券を買いそびれている場合、一般的には金券ショップ等で鑑賞券を仕入れてから見に行く事で正規料金よりも安く鑑賞できますが、このシネフェニックスに関しては、映画館に直行して正規料金で鑑賞しても、長い目で見れば、ほとんど出費額が同じ(金券ショップで購入した鑑賞券ではポイントがもらえない為のマジック)。