日本沈没 (http://www.nc06.jp)

今日は小田原で山本サヤカのイベントがあり、正直なところ、かなりの勢いで死守を考えていたのですが、よくよく調べてみると、小田原は小田原でも、鴨居からバスで行かないといけないという、だいぶ交通の便が悪いところ。
小田原では、恒例のJR往復割引移動ができず、また、前夜の出発も無理だったことから、交通費ばかりがかさむ一方、三連休、ここぞとばかりに色々と家でしなければならない作業がたまっている事から、結局、さやぽは断念し、地元神戸で映画というパターンに切り替えました。


閑話休題
内容は、小松左京のベストセラー小説の映像化。
因みに、昔も一度映画化した事があるらしいのですが、(多分)リメイクという感じではない模様。
で、文字通り、日本が地殻変動の影響で沈没する危機に陥るという設定で、地震大国ならでの物語です。


とりあえず、一言感想ですが、

柴咲コウの髪型が、カナリイーーーーッ!!


よくわかりませんが、横から見たところが、かなり琴線に触れました(爆)。


余談はさておき、映画の宣伝目的なのか、最近、週刊スピリッツでもこの「日本沈没」の漫画が連載されており、むしろ、その漫画が毎回楽しく読めているので、見に行ってみたフシが大きいのですが、ふたを開けてみると、かなりビックリでした。
どちらが原作に近いのかは知りませんが、小野寺君の設定が全く違います…(遠い目)。
そして、筆者的には、むしろ、スピリッツの小野寺君の方がかなりしっくり来ていたので、畢竟、映画は評価の方も…(更に遠い目)。


原作は知りませんが、漫画の小野寺君は、かなり自分の才に恃む感じで、また、人付き合いが非常に下手。或る意味、典型的な理系人間で、そんな彼が、この日本沈没という現象に際して、自分の成すべき事を見出して変わっていく姿は、逆に、非常にリアルで人間的に感じます。
が、その一方で、映画の小野寺君は、どちらかといえば、ごく普通の青年。まぁ、その設定自身には問題がないと思いますが、お約束として、最後の最後で日本の命運を左右する鍵を握るこの小野寺君が、逆に最後までフラフラして出番を得ないというストーリーでは、その理屈・感情が非常に見えにくく。
田所博士と反発している漫画の小野寺君なら、最後までフラフラしている事も容易に理解できるのですが、そもそも田所博士と一緒に“仲良く”海底調査するシーンから入る映画版では、「えーっ。一緒に研究してたんちゃうん?なんでこの状況で一人だけフラフラしてるん?」という疑問で一杯でした。


思うに、映画は、ラブストーリー・人間愛を主題においているのだと思うのですが(そう捉えると、多分、この小野寺君の謎なフラフラが気にならずに見終える事も可能と思います)、筆者的には、それでは「日本が沈没する」という大胆な設定が、少しもったいないな、と。
そもそも、映画ではいい人が多すぎるのですが、きっとこういう危機的状況では、そんなに良い人はいません(爆)。
その為、逆にもっと人間の醜い部分を赤裸々に映像化して、少し重めの映画にした方が、災害を軽視する風潮への警鐘となって良かった気すらしました。


という訳で、普通に見る分には、CGも迫力があり、柴咲コウも良くて(?)、受けると思いますが、筆者的には、少し残念な映画、というところ。