AIR-EDGEを機種変更する。

筆者は今まで、MC-P300という機種を愛用していましたが、度重なる激務の為、ついに、クラッシュしてしまいました。
まぁ、クラッシュと言うと少し語弊が有り、実際には、

  1. ノートパソコンに刺しっぱなしで移動中、
  2. 東京(確か)の満員電車で妙な圧力がかかり
  3. カードがひん曲がるという事件が発生。
  4. それでも、一応は機能するようだったので、
  5. 数ヶ月は、騙し騙し使っていたものの、
  6. 懲りずに、ノートパソコンに刺しっぱなしでウロウロしていたら、
  7. 徐々に曲がりが激しくなり、
  8. そのせいか、アンテナ感度がかなり落ちて、
  9. 何とかまだ動作はするものの、
  10. 繋がるはずの場所でも繋がらなくなった。

というのが真相ですが。


閑話休題
既に携帯電話がかなり普及している昨今、AIR-EDGEに関しても機種変更に特別な何かは無いような気がしますが、筆者自身は携帯電話を持っておらず、かなり手続きにドキドキした事と、AIR-EDGEがPC用途という特殊性を持つ事から、とりあえず、一連の顛末を記事化しておきます。

機種選択。

いわゆるAIR-EDGEは現在5機種、販売されているようです。

このうち、AX510Nは、唯一、256kbps接続ができるものの、256kbpsは別料金で、使用頻度から考えて、即却下。
また、愛機SRX7には、USBポートが1つしかない事から、USB接続では使いにくい時が多々有りそうだと思い、AH-F401Uも却下しました(USBマウス常設ですし)。
残る3機種については、要するに、PDAを使うかどうか、という点が判断の焦点になっていた訳ですが、結局、世の流れとして、PDAを買う事はもうあるまい、と考え、使用時に最も出っ張りが少なそうである点を評価し、PCカード型のAH-H407Pに変更する事にしました。

手続き。

とりあえず、WILLCOMのHPによると、

  1. 使用中のAIR-EDGE
  2. ハンコ
  3. 本人確認書類

が要るという事で、それらを持って行きました。
が、1軒目の某電気屋では、手続き自身は可能なものの、在庫がなく、取り寄せになるという話。
「機種変更できますか?」「できますよ」「どこでですか?」と聞いた時に、NTT docomoのブースを指差された瞬間、かなり怪しい物を感じましたが、その予感は大的中でした。


筆者の場合、できれば、その日中に手続きを終えたかった為、ちょっとキレイな店員さんでしたが、その場は「ごめんなさい」。
別の某電気屋に行きました。
すると、こちらでは、AIR-EDGEなシャツを着た店員さんがいます!
というわけで、これならOKそうだと思いつつ、恐る恐る、その人に話掛けると、案の上、こちらでは、即日手続き可能でした。
伊達にAIR-EDGEな衣装を着ていません(笑)。


という訳で、速攻手続きな訳ですが、手続きは思ったより簡単でした。
まず、このお店だけかもしれませんが、ハンコはサインで代用可。
というか、「(“印”の場所に)サインをお願いします」と言われて「ハンコ持ってきましたが…」と言いましたが、「機種変は(ハンコでなくても)いいですよ。」とまで。
また、本人確認書類も出番無しでした(確か)。
使用中のMC-P300に端末固有の番号があり、それを本部に問い合わせて、申込書に記載した情報と照会して、身分確認をしていたように思います。
その他、特記事項としては、電話と異なり、電話番号を記憶していないケースが多いと思いますが、それも判らなくても問題無し、という話でした。
これはまぁ、カードさえ動けば、誰でも調べられる話ですし…。
というか、ひん曲がっているカードでも「新規」では無く「機種変」に該当するのか、ドキドキしましたが、ここも全く問題無しでした。
後は、念の為、取説や、付属CD-ROMまで持っていきましたが、当然のように、このあたりも不要でした。


要するに、準備・心構えは不要で、PCカードだけあれば、それで事が足りた模様。
そして、申込書を書き終えて、約30分後、変更作業が全て完了です。

使用感とか。

スペック的には、MC-P300が64kbpsで、AH-H407Pが128bpsですが、結論から言うと、なかなか倍速な感じは出ないです。


というか、勉強したところによると、謳い文句の“ジャストPCカードサイズ”というのは、“アンテナがPCに近い”という事と同値ですが、アンテナがPCに近いとPCのノイズを受けて、感度が鈍くなるという話。
また、指向性アンテナは、裏を返すと、アンテナの向き次第で、かなり感度が変わるという事でも有り(爆)。
というか、素人的には「通常でも、それなりの感度は有るものの、より感度を高めるために指向性のアンテナも併用する」と思いがちですが、実はそうではなくて、「PCのノイズを受けて、そのままでは感度が悪い為、指向性アンテナを適切に使用する事で、使えるレベルの感度まで上げる」という事なのではないかと…。


実際、経験的には、アンテナは上向けに立てるよりも、(頂点ができるだけPCから遠くなるように)水平に延ばした方が、良く繋がるようです。


また、128kbpsについては、電車の中では、少し繋がりにくい感が有ります。
「4xパケット通信」という表現どおり、通常に比べて4倍の中継点を必要とするため、移動中はナカナカ、その4倍量が確保できず、苦労している…という理由のようですが。

参考画像。


まずは、問題のMC-P300です。
そういえば、VAIOの液晶が割れた事件も、満員電車でした。
恐るべし、東京。

次は、機種変更後のAH-H407Pを愛機VAIO-SRX7に刺した所。
PCカードスロットからの出っ張りは殆ど無く、これなら、満員電車も安心です。

最後は、使用時のアンテナを伸ばしたAH-H407P。
使用時は2段階変形で、まず、頭(「AIR-EDGE」と書かれている部分)を出した後、指向性アンテナ(本体から延びた棒)を立てます。


上の写真と大体同じ距離から撮影した気がしますが、角度の微妙な違いやトリミングのせいで、この飛び出る部分の大きさが少し分かりにくいかもしれません。
が、使用時も“余り飛び出ない”というのが印象です。
ただ、有り得ない話ですが、この状態のままでカバンに入れていて満員電車に乗ると、逆に、かなりの高確率で、MC-P300以上の惨劇に見舞われる気がします。
出ないといっても出ているので、要注意。