オーシャンズ12

“あの”オーシャンズ11の続編です。


内容は、前回、ある富豪(アンディ・ガルシア)から、大金を巻き上げた、その筋のスペシャリストの集団、オーシャン(ジョージ・クルーニー)とその仲間たち11人が、あちこちで隠れ住んでいたところを、その富豪に見つかり、金を返せとせびられて、再び結集して、その資金稼ぎに新しい盗みを働く…という感じ。
思わず、「あれ?アンディを殺せば、それで全て解決では?」とか思ってしまったのはナイショです(ぉ


今作では人間関係が少し複雑で、肩の力を抜きすぎて見ていると、思わず大事なところを右耳から左耳に抜かしてしまったようで、それが少し分かりにくかった(ピンと来なかった)のですが、総じて話は良く出来ていたと思います。途中はドンドンピンチになっていくオーシャンズにハラハラし、それが最後の、お約束っぽい、大どんでん返し(ネタばらし)で、「キター!」という爆発になる感じ。


が、それより何より、驚いたのは、ジュリア・ロバーツ
「確かこの前、双子を産んでたよなぁ?」「撮影どうしたんだろう?」という疑問を見事に解消する脚本、というか、演技というか。全然そういう俗世な問題を感じさせない自然な内容がビックリでした。


そして、もう1人驚いたのは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
俗な話になりますが(笑)、筆者はどちらかというと、キャサリンの少し濃い感じが、やや苦手気味なのですが、劇中では、いつも長髪なキャサリンのショートヘアーが意外と非常に良く似合っていて、グッと来てしまい。
女性捜査官という設定で、或る意味では敵役・憎まれ役な訳ですが、非常に魅力的で、とても敵役とは思えない感じでした^^;


ただ、惜しむらくは、11人(+α)いても、あまり活躍しなかった人が居るという事…(爆)。
というか、前作は、或る計画の為に、必要キャラとして、各々筋のスペシャリストが結集していたわけで、必然的に、各々に「お?ちょっとかっこいいかも?」と思える出番があったような気がしたのですが、今作は、そういう意味では、「別にお前は居なくても…(爆)」的なところがあり^^;
よーく見ていれば、それなりにキャラの違いをしっかり演じられてはいるのですが、「ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモン、その他大勢」になっている気配が無きにしも非ずな点が、もう少し、工夫の余地ありだったかな、という気がしました。