天才の法則

法則3
飛躍が有る。

天才が天才たる所以は、常人には理解できない部分が有る、という事です。
それゆえ、一般に、天才のすることには、(常人には理解・予想できない)飛躍があります。


ただ、一言に飛躍と言っても、厳密には2種類あります。
一つは、野生の勘というか、本能というか、何か理屈では説明できないモノに突き動かされて生まれるモノ。
これは、例えて言えば、AかBの結論しかないはずの問題に、素でCと答えるような飛躍。


そして、もう一つは、順序だてて考えれば至極論理的であるにも関わらず、途中を飛ばしてしまう為に、一見すると「飛躍」にしか見えない事柄です。
こちらは、例えて言えば、結論がAかBかの問題に悩まず即答し、かつ、それが結果として正しい(理屈が後でシッカリついてくる)、というようなイメージでしょうか。


どちらかといえば、前者の方の飛躍が本来の意味での「天才」に近いのでしょう。そういう発想力は、独特で、恐らく他人が真似できるものではありません。
しかしながら、だからと言って、後者が「天才でない」かといえば、それは灰色。
本来通るべき思考の道筋を大きく省略して、結論に直行できるというのは、一つの才能だし、そうある事が思考時間の短縮、即ち、仕事の回転を早めているのは間違いないところだからです。


いずれにせよ、天才の言動には、飛躍がある事は間違いないと思います。