聞くも涙、語るも涙。

本日は、台風の最中、日帰りで岡山県に行ってました。
案の定、行くは良い良い、帰りは怖い。
というわけで、今日は、予定を変更して?、その帰り道の話。

17時台
雨よりも、風がすごい勢いでした。
そんな中、タクシーで、山陽本線某駅に乗り付け、駅で切符を買おうとしたところ。
窓口に、奇妙な張り紙。
よく見ると、ありえない文字が並んでいます。
それは、「運行取りやめ」。


まじっすか!?
いや、ウソは無いでしょうが、運行休止区間が良くわからなかったので、帰宅する手段を考えるべく、駅員に確認。
で、「姫路から先は?」と聞いてみたところ、駅員、何をとち狂ったか、こちらの説明をよく聞かずに「全部!全部!」。
それ、興奮しすぎだし。


全部と言っても日本中運休とは考えにくい訳で、もう一度「東はどこから動いてますか?」とシッカリ聞けば、駅員も知らない風で(爆)、いきなりどこぞに電話され、答えとしては、上郡から先は運転しているとの事。
一方、西はスゴイことになっており、例えば、岡山に出て新幹線でワープはありえないという話でした。
という訳で、帰るには、まず上郡にたどり着く必要がある、という結論に。


で、バスも無く、他に足も無いので、タクシーで移動…と思いきや。
あまりにもローカルな駅で、タクシーが無いという罠。
一応、駅前に営業所はありましたが、そうそうに休業状態、意味なし。
ぉぃぉぃ。


しょうがなく、というか、ここで、駅まで送ってくれたタクシーの領収書にTEL番が書かれている事に気がつき、そのタクシーを再召喚です(爆)。


ちなみに、この時は、まだ楽観的。

18時台
先ほど、駅に送ってくれたタクシーは既に帰路を半分過ぎていたようですが、再召喚によって、20分ほどで再び駅に戻ってきてくれました。
で、乗り込むや否や、「上郡駅へ。」といえば、渋い顔。
どうしたのかと思えば、「ガスが…」という話。


とりあえず、無理を言って発進してもらいましたが、みるみる顔色が曇る運転手(爆)。
話によると、タクシーはガソリン車では無くガス車で、ガスを入れられるガソリンスタンドは既にこの時間、岡山か姫路にしか開いてないらしく、「お客さんを上郡に送ったら帰れない」とまで(汗)。


しかしながら、こちらも命がけ。
それをなだめすかしながら走ってもらった訳ですが、運転手は「しびれるなぁ(恐らく、ガス欠間近でドキドキする、という事)」「しびれるなぁ」を連呼し、最終的には、なぜか上郡駅の一駅手前の三石駅で、「ここでタクシー変えてくれる?」(爆)。


が、幸か不幸か、三石駅にタクシーは不在。
営業所はTVがついているものの、留守という罠。
運転手も筆者ら(筆者+1名)も、ともに途方にくれました。。。

19時〜20時台
三石駅付近で、タクシー営業所の関係者がやって来るのを待ちつつ、今乗っているタクシーの運転手と今後について相談。
その結果、誰かが急病人になって救急車で上郡まで運んでもらう案や、ヒッチハイクに走る案が出ましたが、いずれも少し有り得ないという事で却下。
ただ、これらの案に運転手さんは、ちょっと目が光っていました(謎怖)。


それはさておき、そうこうしているうちに、営業所の人とやっと連絡が取れましたが、丁度、長丁場の仕事に出ていて、ここまで戻るには2時間ぐらいかかるという話。


一同落胆(ぉ
で、結局は、「播州赤穂駅までなら行けるし、そっちなら電車がまだ動いてるかもしれないし、最悪の場合でもタクシーがここより捕まえやすいはず」という事になり、なぜか播州赤穂へ行く事になりました。
この時、一同の頭には、「上郡と播州赤穂では、播州赤穂の方が遠いのでは?」という疑問がよぎりましたが、それは禁句。
運転手さんのいいなりで、行けるところに行くしかない感じです。


さて、播州赤穂ですが、駅には、かなりの途方にくれた人々。
ちょっと不穏な空気ですが、しかしながら、なんと、新快速が動いているという驚愕情報が。
上郡では期待できない、ありえないラッキーな展開です。
この時は、かなりキター!と思いました。


そして、暫く待つと、情報どおりに新快速が。
これで、ここに居れば、我が家まで行ける、とばかりに、早速乗り込みます。


が、なぜか発車しません。
しかも、最初は「15分ばかり」だったのが、「信号が変わり次第」の連呼になり、最後は、「発車の見込みは…」(爆)。


後で仕入れた情報によると、どうも、高圧電線が落下して線路をふさぎ、運転不可能になっているという事でした。
しかも、赤穂線は単線なので、そういうトラブルには致命的に弱く、「もう片方の線路を使って、いけるところまでいこう」が出来ないという罠(爆)。
そして、トラブルの内容が内容だけに、その一方で、山陽本線なら動いているという…(涙)。


しょうがなく、切符は払い戻し、タクシーを捕まえて、また移動する事にしました。
この時は、まだ、日付変更線は死守可能と考えていましたし。。。


ちなみに、本日のここの女性の駅員さんは割と可愛い感じの人で、しかも、非常にフレンドリーで親切でした。
タクシー手配にも親身になって相談に乗って頂き、あえて「捕まるなら、そっちの方が早いと思います」と言ってライバル輸送手段を推奨する英断といい、非常に感謝している事を特記しておきます。


…というか、ファンレター用に名前を覚えてくるべきでした(ぉ

21時半頃
これまではキーワードを上郡として移動していましたが、播州赤穂から移動するなら、上郡ではなく相生だろう、という事になり、一行は、その後、相生へ。


そして、念のため、まずは駅員を捕まえて運行状況を確認すると、1時間程度遅れてはいるが動いている、という情報。
やっと、我が家が見えてきました。


が、その先が長いのなんの。
というか、電光掲示板を見ていると、次発の新快速は播州赤穂発で、播州赤穂駅仕入れた情報によれば、赤穂線が不通の為、絶対来るはずがない感じ。
そして、次々発は姫路行き普通車で、来ても、これが本当なら、姫路までしかたどり着けない、という。。。。


しかしながら、それでも、東へ行けるなら行くしかないわけで、とにかく電車を待ちました。
でも、電車は全然来ず。
しかも、みどりの窓口に居座り、JRの業務連絡を小耳に傍受していると、どうも山陽本線赤穂線だけではなく、京都線神戸線にも不通区間が出来ているという話。
姫路についてもその先に進む目処が無く、テンションは下がりまくりでした。


それでも、わずかな希望を頼りに、しばらく相生駅で電車待ち。
すると、結局、1時間半ぐらいして、なんと、電車が来ました!!


早速乗り込みます。
が、やっぱり、発車しません(爆)。


どうも、塩屋⇔須磨の線路が水没しており、先がつかえていて発車できない(発車しても駅間で待つハメで無意味)という話。
その辺まで行かない単なる姫路行きでも、姫路にすらたどり着けないなんて…。


一応、それが復旧すれば運行が再開するらしいのですが、台風がずんずん近づいているという動きから考えて、それはちょっとありえない風。


しょうがなく、また切符を払い戻して、帰宅をあきらめ、相生で宿ることにしました。
しかしながら、時は既に遅く、駅前にあった唯一のホテルは満室。


大ピーーーンチ。

23時半頃
結局、「復旧するかも?」という風に煽られ続けて、気がつけば何も無い相生で日付変更線が近づいています。
そして、長期戦になることが確定したらしく、この段階で、駅員からオニギリとお茶の差し入れが配布されました。
ちなみに、電車が止まっている状態でこれらの差し入れはどこからどう届いたのでしょうか。
というか、運んだトラックがあるなら、それに乗せてもらって東に行かせてほしかった(悔)。


それはさておき、長期戦になりたくない筆者らは、最終手段として、さらに姫路までタクシーで移動することに。


ちなみに、相生駅は新幹線が止まる駅であるにもかかわらずタクシーの気配は全く無く、それが原因で途方にくれた人が沢山いたわけですが、筆者らは播州赤穂駅の駅員さんが地元のタクシー会社のTEL番を沢山教えてくれていたおかげで、サクッと予約・召還・ゲットと、事が進んだ感じです。
もう、感謝しきり。

24時ごろ
なんとか、姫路にたどり着きましたが、相変わらず電車は動いている気配ゼロ。
そして、姫路まで来ておきながら、ここで泊まる事になるのか…と思ったその瞬間。


駅員が「神戸方面に行かれる方いますか?」と尋ねています。
思わず新情報だと思ってガッツキ、挙手する筆者。


すると、「本日中の復旧は無理」という情報とともに、「タクシー代替輸送」という話が!


姫路でJR駅員の発言を信じて、復旧待ちで待機し続けた人々ならともかく、姫路駅にはさっきついたばかりの筆者らも、そんなオイシイ話に乗れるのでしょうか??


と、思う間もなく、「切符はありますか?」という質問。
どうやら、切符を買って持っている事が条件らしいです。
でも、切符持ってないし…という話をすると、「券売機がまだ動いていますね(謎)」という事に。


次の瞬間、筆者は、駅員が見守る中、よくわからないままに最寄り駅までの切符を買いました(爆)。
そして、その後、駅員に切符を渡すと、無意味な押印をされた後、タクシーを紹介され。


で、結局最後は、JR持ちで家までタクシー。
残念ながら、日付変更線は変わりましたが、ここまで台風に追いかけられながらも、なんとか我が家にたどり着いたラッキーは、おそらくかなりレアな体験かと思います。