ミシェル・ヴァイヨン

簡単に言うと、ル・マンを題材にした映画。
「TaXi」でお馴染みの、リュック・ベッソンです。


予告的には「走るために生まれた男」と「勝つために生まれた女」というフレーズが出ていたので、「常勝の天才vs.不敗の魔術師」みたいな話をイメージしていましたが、結果的には全く違いました(爆)。


というか、そもそも、レース映画かといえば、そうではなく、どちらかといえば、ヒューマンドラマ。
で、レースシーンは言うほど多くなく、しかも、レースの無い序盤は、キャラの個性をつかむ前にポンポン話が進んでしまい、全く話の流れについていけず、「なんかやってるや」という感じ(ぉぃ
話の鍵となるエピソードとして、実は早々に一人の登場人物が死ぬんですが、そんなこんなでキャラのインパクトが薄いうちに死なれてしまうので、そこもなにか、「あれ?死んだの誰?」みたいな(ぉ
主人公の仲間が死んだのはわかるけど、肉親だか友達だか全く分からず、わかったのは、映画が折り返しに入った頃ToT
結果的には、主人公との人間関係がどうでもあまり展開に影響は無い話だったのですが、なんとなく見ていて気になるので(笑)、すぐに死ぬ役は、是非、もっと記憶に残りやすいような濃いキャラを確立して欲しいものです^^;


余談はさておき、そんなこんなで序盤をこなして、後半、やっとレースになりますが、お決まりの話として、主人公はピンチの大連続。
で、まぁ、それはそれなりに、ドキドキできるわけなのですが…。
ピンチになる理由が、定番な「敵チームの妨害工作」で、見てると、狙撃したり誘拐したりで、「お前、それ、明らかに犯罪やろ!」という感じ。
敵さんが犯罪組織ならともかく、普通の人間相手なら、いきなりそんな犯罪行為をしでかしてくるというのは、かなり有り得ないような気がするのですが…?

全般的には、かなりリアリティーを持たせて作られていた気がしますが、そこだけ、かなり非現実的に思われて、筆者としては、画龍点睛を欠く感じでした。


ドキドキはしたし、面白い・面白くなかった、なら、面白かった、の方には入ると思うんですがね^^;