美文字トレーニング

DS美文字トレーニング

DS美文字トレーニング

ジャンル

習字?

ゲームの概要

専用ペンを使って、なりきり書道。
文字通り、字を綺麗に書く練習です。

購入の動機

発売直後に、ふと街で見かけた折、何か感じるものがあったのですが、
別に売れているようには見えず、値下がり待ちでいいやと思い、スルーしていたら、
いつの間にか、町から消え…。
ぁぁ、やっぱり、感性の赴くままに人柱しておくべきだったんだ、と思っても後の祭り。
どこを探しても、いつまで待っても、売り切れ気味。


が、昨日、たまたま、神戸のソフマップをうろうろしていたら、
普通にさりげなーーーーく山積みされていて、これはもう、買うしかないだろう、みたいな。
更新ネタも切れてきてるし。

個人的な感想

まだ買って2日目で、全体を堪能しつくした訳でもないのですが、
ソフトの完成度は非常に高いと思いました。
たかが習字、されど習字。
そんなにたいしたものはないだろう、と思っていましたが、
実際には、かゆい所に手が届くぐらい、機能(モード)が豊富です。


が!!


理想と現実は違うというか、筆者的には、
実用性にかなり疑問を感じました。
ぃゃ、厳密に言うと、
字が綺麗になりたい人が、そのきっかけとして、使うにはいいと思うのですが、
これをしていれば、字が上手くなるかというと、それはちょっと疑問かな、と。


まず、専用ペンで字を書くというシステムは、
毛筆の雰囲気を再現しているのですが、
タッチペンで書くという行為が、その時点で、所詮、硬筆。
この矛盾に最初は戸惑います。


また、毛筆チックという事で、線の強弱が再現できますが、
太くしっかりした線を引くには、ペンをゆっくり動かす必要があります。
しかしながら、ゆっくりとペンを動かすと、どうしても線がぶれがち。
(というか、普通は真っすぐ線を引くには、素早くさっと引く方が楽)


字を書くと、採点してくれるのですが、字のうまい下手以前に、システムへの適応度の問題で、減点されても、困ってしまいます。


因みに、字の採点は、書きあがりではなく、1画1画書くごとに、何かフラグがたっている気配なのですが、
逆に言うと、そのために、正しい書き順を強要されます。
しかしながら、普段、設定されている書き順以外で書いている場合は、
そもそも、いつもと違う書き方を咄嗟に要求される事になる訳で、
ぎこちなーーーい書き方になり、また減点w
そりゃー、当たり前だろ、と思います。


が、それより何より、一番気になったのは、


全て楷書のみ


という、ソフトの限界。
文字をたくさん書く機会があればあるほどに、行書や草書、
そこまで行かなくても、少し崩れた楷書の出番が増えると思うのです。


が、あくまでも、練習できるのは、楷書のみで、採点も楷書ベース。
美的センス的には問題ないと感じても、少し崩れ気味にかいてしまうと、それで減点。
全く融通がききません^^;


そして最後に、採点では、どこがどうまずいのか、一応、コメントが出るのですが、
もし、本当に、本気で、字が上手くなりたいと思うなら、
コメントを意識して、上手く書けるようになるまで、何度か、同じ文字を、その日のうちに、練習するべきだと思うのです。
が、そんな事をしていると、30分、1時間が軽く過ぎます。


携帯ゲーム機の利点は、どこでもいつでも気軽に楽しめるということだと思うのですが、
この時点で、ソフトの設計コンセプトが、その利点と反しています。
というか、それをいいだすと、どこでも気軽に練習するには、
そのために、わざわざ専用ペンも持ち歩きなのか、と(爆)。
また、本当に綺麗な字を書こうと思えば、姿勢も大事な訳で、
要するに、使うのに、時と場所を選ぶソフトです。
これでは、よほど強い意志がない限り、練習が毎日定着するとは思えません。


という訳で、理屈は確かに正しいながら、
これで、字が上手くなるというのは、少し無理があるだろう、というのが筆者の見解。
少なくとも、実用ソフトではなく、所詮ゲームと割り切った方がよさげです。